Qスイッチレーザーのダウンタイムはどのくらい?期間中の注意事項やダウンタイムを短くする過ごし方を解説
Qスイッチレーザーは、シミやあざの除去に効果的な施術として人気です。しかし、「施術後のダウンタイムが気になって施術する勇気がない。」という方も多いと思います。
ダウンタイム中は照射部位がデリケートな状態となるため、適切なケアと過ごし方が重要です。本記事では、Qスイッチレーザーのダウンタイムの一般的な期間や、注意すべき点、ダウンタイムを少しでも短くするためのポイントについて詳しく解説します。
早くきれいな仕上がりを目指したい方はぜひ参考にしてください。
Qスイッチレーザーのダウンタイムの気になる症状や期間は?実際の経過例もご紹介
Qスイッチレーザーのダウンタイムはどのような症状がどのくらい続くのかを解説します。また、ダウンタイムの症状の経過例も紹介します。
大切なイベントの前にシミ取りをしたい、大切なイベントの間に何度か照射を受けたいと考えている人は、ぜひ参考にして予定を組んでくださいね。
Qスイッチレーザーのダウンタイムの症状について
Qスイッチレーザーのダウンタイム中に一般的に見られる症状として、以下のようなものが挙げられます。
赤み | レーザー熱による炎症反応で照射部位が赤くなる |
---|---|
腫れ | ・皮膚が薄い部位では腫れが生じることがある ・特に目の周りなどは腫れやすく、軽度のむくみが見られることもある |
ヒリヒリした痛みや熱感 | 照射直後は軽いヒリヒリ感や熱感が残るケースがある |
色素沈着 | レーザーによって一時的に色素沈着がおきることがある |
かさぶた | レーザーによるメラニン顆粒破壊の際に発生する「衝撃波」で表皮が損傷することにより、かさぶたができる |
かゆみ | ・照射部位にかゆみが生じることがある ・破壊されたメラニン色素の部分に新しく皮膚が再生・成熟しているサイン |
ダウンタイム中にはさまざまな症状が現れますが、すべては新しい皮膚が再生されるために必要な症状です。ダウンタイム中は正しく過ごして乗り切りましょう。
Qスイッチレーザーのダウンタイムの期間について
Qスイッチレーザーのダウンタイムは1~2週間です。
施術後数日間は、赤み・ヒリヒリ感・腫れが残ることが多いです。その後、肌が新しく再生し始めるとかさぶたができます。この際にかゆみを伴うことがあります。
施術後10日程度は、軟膏やテープで患部を保護しなくてはいけません。10日前後で新しいきれいな肌ができればかさぶたは自然とはがれます。それまではテープで患部を保護して、かさぶたを無理矢理はがさないようにしましょう。
また、まれにきれいな肌が現れた後、色素沈着がみられることがあります。これは炎症後色素沈着と呼ばれるもので、6ヶ月ほどで自然に消滅することが大半です。
ただし、ダウンタイムの期間には個人差があり、照射の具合だけでなく肌の再生力や施術後の過ごし方でダウンタイムの期間が変わります。
Qスイッチレーザーのダウンタイムの経過例について
Qスイッチレーザーのダウンタイム中から肌回復までの一般的な経過例を紹介しましょう。
照射直後 | ・患部が白く反応し、数十分で茶褐色になる |
---|---|
照射当日~数日 | ・赤み・ヒリヒリ感・腫れが残ることがある ・黒っぽいかさぶたができる |
1~2週間後 | ・かさぶたがはがれピンク色の新しい皮膚が現れる |
約1ヶ月後 | ・患部周囲の皮膚となじんでくる |
その後 | ・まれに色素沈着がみられることがあるが通常は6ヶ月程度で自然に消える(炎症後色素沈着) |
炎症後色素沈着がみられた際は通常6カ月程度で自然に消滅しますが、この間にスキンケアを怠ると色素沈着が定着する恐れがあります。炎症後色素沈着が現れて気になる方は、照射を受けたクリニックに相談すると、飲み薬や塗薬での治療も可能です。
下の写真は施術後の代表的な経過症例です。
画像引用:https://atsuta-skin-clinic.net/blog/1822
このように、通常ダウンタイム中にできたかさぶたは、自然にはがれて下からきれいな肌が現れ、シミ悩みから解放されることになります。
Qスイッチレーザーのシミ取りについて詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。
Qスイッチレーザーのダウンタイム中にメイクはできるの?ダウンタイム中の日常生活の制限について解説
Qスイッチレーザーを受けた後、ダウンタイム中の生活が気になる方は多いと思います。施術後しばらくは通常の生活ができないのではないかと思うと、なかなか施術に踏み込めないですよね。
施術後のメイク・洗顔・仕事などがどのように制限されるのかを解説します。
【Qスイッチレーザー・ダウンタイム中の制限①】メイク
Qスイッチレーザー施術後のメイクは、しばらく制限がありますが、これは患部のみで、患部以外の箇所は通常通りのメイクが可能です。
患部のメイクはクリニックや施術により異なりますが、以下のような制限をしているケースが大半です。
- 保護テープの上からであればメイクOK
- かさぶたがとれたらテープなしでメイクOK
テープを貼っていても、基本的には力を加えたり刺激を与えたりしないようにメイクをしてくださいね。
【Qスイッチレーザー・ダウンタイム中の制限②】洗顔・入浴
洗顔や入浴は施術当日から可能です。
患部をゴシゴシこすらないように、様子を見ながら優しく洗顔してください。クリニックによっては
- テープを貼ったまま洗顔する
- テープをはがして洗顔後軟膏を塗る
など指導が異なるので、医師の指示を守りましょう。
また、入浴も当日から可能ですが、血行が良くなると赤みや腫れなどのダウンタイムの症状が長引く恐れがあります。特に当日は長風呂は避けましょう。
【Qスイッチレーザー・ダウンタイム中の制限③】日焼け
Qスイッチレーザー施術後の肌は一時的に敏感で紫外線の影響を受けやすくなっています。そのため、紫外線対策が非常に重要です。
施術後に紫外線を浴びると、新たに色素沈着やシミが発生するリスクが高まります。また、炎症後色素沈着が定着するリスクも固まります。
日焼け止めクリームをしっかり塗布し、帽子や日傘、サングラスなどで紫外線防御も行いましょう。
【Qスイッチレーザー・ダウンタイム中の制限④】仕事
Qスイッチレーザー施術後は仕事を休む必要はありません。
保護テープやかさぶたが気になると思いますが、テープの上からメイクが可能なので、仕事に影響を与えることは少ないですね。
ただし、屋外で紫外線を浴びる時間が多い仕事に就いている方は、施術前にクリニックで相談して、照射後の紫外線対策を指導してもらうことをおすすめします。
Qスイッチレーザーのダウンタイム中にしてはいけないことは?NG行為4選をご紹介
Qスイッチレーザーのダウンタイム中は過ごし方を誤ると、ダウンタイムが長くなるだけでなく肌トラブルを引き起こしてしまう恐れがあります。
ダウンタイム中のNG行為を4つ解説します。レーザーの効果を確実に得るためにもしっかり読んでおきましょう。
【ダウンタイム中のNG行為①】かさぶたを無理にはがす
Qスイッチレーザー施術によってできたかさぶたを無理矢理はがす行為は絶対に避けてください。
かさぶたは肌の保護と自然な治癒を促す役割を果たしています。
新しい皮膚が再生されると自然とかさぶたははがれますが、無理にかさぶたをはがすと色素沈着や傷跡ができる原因となり、治療効果も低下します。
かさぶたが自然にはがれるのを待ち、肌を保護するために保湿や紫外線対策を徹底し、医師の指示に従ったケアを行いましょう。
【ダウンタイム中のNG行為②】飲酒・激しい運動・サウナ
ダウンタイム中は、飲酒・激しい運動・サウナなどの行為は避けましょう。
これらの行為は血行を促進し、治療部位が炎症を起こしたり赤みが悪化するリスクを高めます。また、飲酒は肝臓に負担をかけ肌の回復が遅れる原因にもなり、サウナや激しい運動は体温上昇によって治療部位に負担をかけます。
ダウンタイムを長引かせず効果的な治癒と美しい仕上がりを得るためにも、ダウンタイム中はおとなしく過ごしましょう。
【ダウンタイム中のNG行為③】患部を強い力でこする
Qスイッチレーザーのダウンタイム中は、患部を強い力でこすらないようにしましょう。
Qスイッチレーザー施術後の肌はデリケートで、強く擦ると炎症や色素沈着、傷跡が残るリスクが高まります。また、かさぶたが剥がれて治療効果が損なわれる可能性もあります。
患部は優しく扱い摩擦を避け、自然な治癒を待ちながら医師の指示に従ったケアを心がけることが大切です。
【ダウンタイム中のNG行為④】日焼けする
日焼けもQスイッチレーザーのダウンタイム中のNG行為です。
治療後の肌は非常に敏感で、紫外線を浴びると炎症や色素沈着が生じやすくなります。治療効果が低下したり、炎症後色素沈着が定着したりするリスクがあります。
日焼けにより新たなシミができやすくなることもあるため、こまめに日焼け止めを塗りなおし、さらに帽子や日傘を使用してしっかりと紫外線対策を行うことが重要です。
Qスイッチレーザーのダウンタイムを短くしたい人必見!ダウンタイムを短くする方法3選をご紹介
ダウンタイムは、たとえひどい症状がなくてもできれば早く過ぎてほしいものです。
ここでは、ダウンタイムを短くする方法を3つ紹介します。Qスイッチレーザー施術後は、ぜひ取り入れてください。
【ダウンタイム短縮方法①】紫外線対策を念入りにする
Qスイッチレーザーのダウンタイムを短くするためには、紫外線対策を徹底することが大切です。
レーザー照射後の肌はとてもデリケートで、紫外線を浴びると炎症や色素沈着のリスクが高まります。外出時には必ず日焼け止めを塗布し、帽子や日傘を活用して紫外線を避けるよう心がけましょう。
【ダウンタイム短縮方法②】低刺激の化粧品を使う
Qスイッチレーザーのダウンタイムを短くする方法として、低刺激の化粧品を使うことも挙げられます。
レーザー後の肌は敏感で、強い成分や香料を含む化粧品は刺激になり、炎症やかぶれの原因となる可能性があります。保湿をしっかりしつつ、アルコールフリーや無添加の低刺激な化粧品を選ぶことで、肌への負担を最小限に抑えながら治癒をすすめることが可能です。
【ダウンタイム短縮方法③】保護テープの使用期間を守る
Qスイッチレーザーのダウンタイムを短くするためには、医師から指示された保護テープの使用期間を守ることが大切です。
保護テープは治療部位を外部の刺激から守り、自然な治癒を促進する役割を果たします。勝手に使用をやめると、色素沈着や炎症が起こりやすく治療効果が損なわれることもあります。
洗顔時や入浴時の保護テープの扱い方法はクリニックによって異なるので、医師の指示通りに保護テープを使用し患部を守ることで回復をサポートしましょう。
Qスイッチレーザーとピコレーザーはどちらがダウンタイムが短いの?2つの施術のダウンタイムの違いを解説
Qスイッチレーザーと並んで、シミやあざの除去に有効とされる美容施術がピコレーザーです。
Qスイッチレーザーとピコレーザーでは、ダウンタイム中に現れる症状は同じですが、ダウンタイムの長さが若干異なり、以下のようです。
- Qスイッチレーザーのダウンタイムは1~2週間程度
- ピコレーザーのダウンタイムは数日~1週間
施術後の保護テープに関しても違いがあり、Qスイッチレーザーではテープを貼ることが多く、ピコレーザーでは貼るケースはほとんどありません。
これらのダウンタイムの違いは、ピコレーザーがQスイッチレーザーよりパルス幅が短く照射時間が短いことによって生じます。もちろん、両施術はそれぞれ効果も違いメリットデメリットがあるので、どちらが自分に向いているかはよく調べる必要があります。
Qスイッチレーザーとピコレーザーとのさまざまな違いをもっと詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。
ダウンタイムの短いQスイッチレーザーを受けられるクリニックは?クリニックの選びのポイントを解説
Qスイッチレーザーを受けた後のダウンタイムは、これまで解説してきたように自分自身の生活の仕方によって大きく変わります。それと同時に施術をお願いするクリニックもダウンタイムに大きな影響を与えます。
以下で、ダウンタイムの短いQスイッチレーザーを受けられるクリニックを選ぶポイントを解説するので、ぜひ参考にしてくださいね。
【クリニック選びのポイント①】症例数の多い実績あるクリニックを選ぶ
クリニック選びでは、症例数の多い実績あるクリニックを選ぶことは非常に重要です。
症例数が多いクリニックは、施術経験が豊富であり、シミやあざの判断が的確で各症状に対応する技術と知識を備えています。そのため、肌へ無理な負担がかかることもありません。
口コミ・ホームページの症例・SNSなどで確認して、実績の多い評判の良いクリニックを選ぶと安心して施術を受けることができます。
【クリニック選びのポイント②】アフターケアが充実しているクリニックを選ぶ
クリニック選びの2つ目のポイントは、アフターケアが充実しているクリニックを選ぶことです。
Qスイッチレーザーは1~2週間程度のダウンタイムがあると考えられます。通常、ダウンタイム症状は日数経過とともに治まっていきますが、万が一症状が悪化すれば受診しなくてはいけません。
その際に、アフターケアが充実していると症状に対する対応も適切で安心して受診できます。休日や夜間などの対応についても事前に確認しておくと更に安心ですね。
【クリニック選びのポイント③】しっかりカウンセリングしてくれるクリニックを選ぶ
しっかりカウンセリングしてくれるクリニックを選ぶことも大切なポイントです。
カウンセリングでは、シミやあざなど改善したい症状についての話はもちろん、施術中や施術後の注意まであらゆることを説明してもらう必要があります。また、こちらから気になることがある場合はカウンセリング時に聞いてもかまいません。
照射後の肌状況が一番心配だと思います。施術後の具体的なスキンケア方法を聞いておくと、施術後も安心して過ごせますね。
Qスイッチレーザーのダウンタイムに関するよくある質問をご紹介
最後にQスイッチレーザーのダウンタイムに関するよくある質問を4つ紹介します。回答を読んで疑問を解消しましょう。
Qスイッチレーザー施術後、かさぶたができないことがありますが、これは異常ではありません。
特にADM*や深いシミへの照射の場合や出力の弱いレーザーを使った施術では、かさぶたが形成されないことがあります。また、かさぶたができても非常に薄い場合があり、気づかないこともあります。
施術結果に影響があるわけではありませんが、不安な場合は定期的な術後カウンセリングで相談すると安心です。
(*ADM:後天性真皮メラノサイトーシス)
シミ取りレーザー施術後のテープは重要です。
テープを貼ることで外部の刺激から患部を守り、自然な治癒を促進します。また、テープの上から化粧や洗顔ができるため、肌への影響も抑えられます。テープを貼らずに適切なケアを怠ると、色素沈着や炎症が起こりやすくなり、回復が遅れることがありますよ。
使用するテープはクリニックによって異なるので医師の指示を守りましょう。
一般的にはレーザー後のシミは「炎症後色素沈着」で「戻りジミ」と言われるもので、再発ではなく通常半年程度で自然に消えていきます。
ただし、アフターケアを怠ると炎症後色素沈着が定着したり、紫外線対策を怠ることで別に新たなシミが発生したりすることはあります。
一方、元が肝斑であった場合や深い層のシミまで取り切れていなかった場合は再発の可能性があるので、気になる方は医師に相談しましょう。
次に該当する方はQスイッチレーザーを受けることはできません。
- 眼球近辺の照射
- 光アレルギー・アトピー性皮膚炎の方のある方
- 出血傾向・出血性疾患がある方
- 照射部位に金の糸を入れている方
- 心疾患がある方
- 照射部位に皮膚疾患がある方
- 日焼けをしている方・治療後に日焼け予定の方
- 授乳中・妊娠中の方
これらは一例にすぎません。心配な方は医師に事前に確認しましょう。
Qスイッチレーザーのダウンタイムは美肌復活のために必要な期間!セルフケア次第でダウンタイムを短くできる
Qスイッチレーザーのダウンタイムは美肌復活のためにどうしても必要な期間です。通常は1~2週間ですが、自分の過ごし方や意識の持ち方、クリニックの選び方次第で、ダウンタイムは短くも長くもなります。
医師の注意をしっかり守り、より早くより効果的に肌悩みを解消しましょう。
Qスイッチレーザーのシミ取り効果についてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。
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