太ももの脂肪冷却でダイエット効果?費用相場や注意点を解説

美容医療のひとつに「脂肪冷却」という施術があります。ネットやSNSでは「太もものダイエット効果がある!」と話題ですが、それは本当なのでしょうか?

今回は太ももの脂肪冷却でダイエット効果は得られるのかについて詳しく解説します。太ももを細くするのが目的で脂肪冷却を受けようと考えている方は、ぜひこの記事を読んで事前に仕組みや費用、注意点などについて知っておいてください。

太ももの脂肪冷却とは

脂肪冷却とは、「クールスカルプティング」と呼ばれることもある、痩身医療のひとつです。厚生労働省の認可を得た機器で施術を行うため、脂肪冷却は医学的に根拠があり、クリニックでのみ受けられる施術となっています。

脂肪冷却マシンを身体に当てると、当たった部分の脂肪細胞は冷却されて破壊されるのです。脂肪細胞が破壊されることで、ダイエット効果が期待できる痩身医療となります。

脂肪冷却はメスを使用しないため、メスを使った施術が不安な方におすすめです。脂肪細胞へ直接アプローチでき、食事制限や厳しい運動によるダイエットが上手くいかなかった方にも向いています。

脂肪冷却で太もものダイエットは可能?

脂肪冷却マシンは太ももにも使用可能なため、太もものダイエットは可能です。自己流のダイエットで太もものみを細くするのは簡単ではありません。しかし、脂肪冷却であれば太ももにマシンを当てるだけなので、希望の部位のみのダイエット効果が期待できます。

先ほど説明したように、脂肪冷却はメスを使用しないため、太ももに傷跡が残ることはありません。死滅した脂肪細胞は常温になっても元に戻ることはなく、死滅状態のまま老廃物として体外に排出されます。

太ももだけをピンポイントで細くしたい方だけでなく、自己流のダイエットで失敗してしまった方や、太ももだけなかなか痩せないという方にも、太ももの脂肪冷却はおすすめです。

太もも脂肪冷却で期待できる効果

ここまで脂肪冷却で期待できる効果を説明しましたが、もう少し詳しく説明していきましょう。

部分痩せが可能

太ももの脂肪冷却は太もものみの部分痩せが可能です。施術を行わない部位の脂肪は死滅しないため、一般的なダイエットのように身体全体が痩せてしまうことはありません。

中には脂肪冷却マシンによって「脂肪細胞以外の細胞も死滅してしまうのでは」と不安になる方もいるでしょう。脂肪冷却マシンは脂肪細胞のみに作用するため、ほかの細胞に影響を与えることはないため安心してください。

切らずに脂肪細胞を減らせる

脂肪冷却はメスや注射を使わずに太ももの脂肪細胞を減らせます。脂肪冷却マシンで太ももを吸引したあとは、30〜60分程度冷やすだけで施術は完了です。

施術が終わったあとは、1〜3ヶ月程度で死滅した細胞は体外へ排出されます。死滅した脂肪細胞の数が増えることはないため、リバウンドしにくく、繰り返し痛い思いをする必要はありません。

太もも脂肪冷却のメリット・デメリットは?

太ももの脂肪冷却に限ったことではなく、どのような施術にもメリットとデメリットがあります。ではここから、太ももの脂肪冷却のメリット・デメリットを説明しますので、両方を知り、納得してから施術を検討しましょう。

メリット①|リバウンドしにくい

太ももの脂肪冷却のメリットの1つ目は、リバウンドしにくいことです。先ほど説明しましたが、脂肪冷却によって減った脂肪細胞の数は、度を超えて太らなければ再び増えることはありません。

運動や食事制限のように脂肪細胞の数が変動しないダイエット方法は、ダイエット後の食事量や運動量などによってリバウンドする可能性があります。

脂肪冷却も絶対にリバウンドしないわけではありませんが、自己流のダイエットよりはリバウンドしにくいでしょう。これまでのダイエットで何度もリバウンドしてきてしまった方は、一度脂肪冷却を受けてみると良いかもしれません。

メリット②|運動・食事制限が不要

太ももの脂肪冷却のメリットの2つ目は、運動・食事制限が不要なことです。一般的なダイエットは、食事制限で摂取カロリーをコントロールし、運動でカロリーを消費することで体重を落としていきます。

脂肪冷却は摂取カロリーや消費カロリーとは関係なく、脂肪細胞へアプローチしてダイエット効果を得る方法のため、運動や食事制限は必要ありません。

ただし、先ほど説明したように、あまりにも太ってしまうと脂肪細胞の数が増えてしまう可能性はあります。体重が増えても度を超えなければ良いですが、運動・食事制限が不要だからと言って、太りやすい生活を続けることは控えたほうが良いでしょう。

メリット③|身体への負担が少ない

太ももの脂肪冷却のメリットの3つ目は、身体への負担が少ないことです。ここまで解説したように、脂肪冷却はメスを使わないため、皮膚の切開や縫合は行いません。

脂肪冷却マシンのアプリケーターを装着し、冷却・吸引するのみです。多少の痛みや違和感はありますが、麻酔が必要なほどではありません。ダウンタイムはほかの施術と比較すると短いと言えます。

メスを使わないこと、麻酔が不要なこと、ダウンタイムが短いことの3つの観点から、太ももの脂肪冷却は身体への負担が少ないと言えるのです。中には麻酔が苦手な方もいますから、そのような方でも脂肪冷却であれば受けやすいでしょう。

デメリット①|全身痩せはできない

太ももの脂肪冷却のデメリットの3つ目は、全身痩せはできないことです。脂肪冷却は部分的に施術を行うため、全身のパーツに施術を行おうと思うとかなりの回数が必要となってきます。何度も施術を行えばダウンタイムは長くなり、費用も高くなってしまうため、現実的とは言えないのです。

また、体脂肪率とBMIが高く全身太っている方は、仮に全身のパーツへ脂肪冷却をしても、思うようなダイエット効果は期待できないでしょう。

そのため、脂肪冷却は太もものついでに全身痩せをしたい方ではなく、太もものみ細くしたい方向けの施術と言えます。

デメリット②|ダウンタイムがある

太ももの脂肪冷却のデメリットの2つ目は、ダウンタイムがあることです。ダウンタイムについては後ほど詳しく説明しますが、脂肪吸引やメスを使う施術と比較して短いとはいえ、全くないわけではありません。

ダウンタイムがない施術を希望する方は、ほかの施術を選ぶか、どんな副作用がどの程度出るのかカウンセリングで相談しましょう。

デメリット③|施術時に痛みを感じることも

太ももの脂肪冷却のデメリットの3つ目は、施術時に痛みを感じる可能性があることです。麻酔が必要なほどの痛みではありませんが、吸引する際に違和感や痛みを感じることはあります。

また、脂肪細胞を冷却する施術ですから、痛みだけでなく冷たさもあり、中には不快と感じる方もいるかもしれません。

しかし、多くの方が耐えられる程度の痛み・冷たさですから、痛みに弱い方でも、一度カウンセリングで相談してみてください

太もも脂肪冷却の副作用・ダウンタイム

ではここから、太ももの脂肪冷却の副作用やダウンタイムについて詳しく解説します。

起こりやすい副作用

脂肪冷却で起こりやすい副作用には、腫れ・内出血・一時的な感覚麻痺、鈍い痛みなどがあります。いずれも軽い場合が多く、痛みも鎮痛剤が必要ないケースがほとんどです。

稀に起こる副作用としては、色素沈着・凍傷・血管迷走神経反射などがあります。これらの副作用が起こる確率は0.1%未満であり、仮に起こったとしても自然に治ることがほとんどです。

そのほか、逆説的脂肪過形成という副作用もあります。逆説的脂肪過形成が起こると、脂肪冷却を行ったにもかかわらず、脂肪が増大してしまうのです。しかし、2022年までに国内でこの副作用が起こったとの報告はなく、発生確率も0.033%程度となっています。

このように太ももの脂肪冷却で起こりやすい、または起こる可能性がある副作用はいくつかありますので、事前に知っておくとともに、副作用のリスクが低い実績のあるクリニック・医師を選ぶようにしましょう。

ダウンタイムは数日〜数週間

太ももの脂肪冷却のダウンタイムは数日から数週間です。短い場合ですと2〜3日、長いと1ヶ月程度続くこともあります。

多くの副作用が目立たない症状であり、数日程度でおさまることがほとんどですが、長くて数週間程度続く可能性があることは理解しておきましょう。

副作用やダウンタイムの日数について不安がある方は、必ず施術を受ける前にカウンセリングで医師へ質問してください。

また、もし施術後に気になる症状が出た場合や、1ヶ月を超えて副作用が続く場合も、すみやかに施術を受けたクリニックへ相談しましょう。

太ももの脂肪冷却は何回で効果が出る?

太ももの脂肪冷却は早い方ですと1回、遅くても3回の施術で効果を実感できます。効果を実感できるまでの期間には個人差があり、1〜4ヶ月後が目安です。

脂肪冷却は脂肪細胞を死滅させたあと、細胞が体外で排出されることでダイエット効果を得られます。脂肪細胞を排出しきるまでには時間がかかるため、施術直後ではなく、1〜4ヶ月後に効果を実感できるというわけです。

施術に必要な回数は1〜3回であり、施術を受ける間隔は1〜2ヶ月が推奨されています。3回の施術を2ヶ月間隔で行うと、だいたい半年くらいで施術が完了するようなイメージです。

ただし、太ももの脂肪冷却の効果が実感できるまでの回数や期間には個人差がありますので、自分の場合はどれくらい必要になるのかカウンセリングで質問してみましょう。

太ももの脂肪冷却を受ける際の注意点

太ももの脂肪冷却は全ての人が受けられる施術ではなく、中には受けられない方もいます。たとえば、妊娠中・授乳中の方や、心臓や肝臓に疾患がある方、皮膚トラブルがある方などは施術が受けられません。

皮膚トラブルは誰にでも起こりやすいものですが、もし太ももに傷がある場合は、完治してからカウンセリングに行くことをおすすめします。

施術が受けられない方に該当する項目についての詳細は、カウンセリング時に説明がありますので、該当していれば残念ですがほかの施術を検討しましょう。

施術を受けたあとの注意点としては、施術後1時間は食事を控えることです。脂肪冷却を行うと、施術後3時間は栄養の吸収率が高まります。施術後すぐに食事をとってしまうと、脂肪細胞が増えてしまうリスクがあるため、最低でも1時間、可能であれば3時間は食事をしないようにしましょう。

施術後から効果が実感できるまでの期間は、代謝をよくするよう心がけてください。死滅した脂肪細胞は代謝によって体外へ排出されます。代謝が悪いと脂肪細胞がなかなか排出されず、ダイエット効果もあらわれにくくなってしまうのです。

太ももの脂肪冷却を行ったあとは、適度な運動を心がけたり、栄養バランスの良い食事をとるようにしましょう。身体が冷えると代謝が下がってしまうため、寒い時期に施術を受ける場合は太ももや身体全体を冷やさない工夫もしてください。

そのほか、施術後の注意点をクリニックから説明されるはずなので、注意してダウンタイムを過ごしましょう。

太ももの脂肪冷却の費用相場

太ももの脂肪冷却の1回あたりの相場費用は20,000〜50,000円程度となっています。脂肪冷却は保険適用外の施術のため、クリニックごとに費用が異なるのです。

また、施術の費用以外にカウンセリングやアフターケアなど、追加費用がかかるクリニックもあります。施術の費用を調べるときは、施術そのものだけでなく、追加費用まできちんと調べておきましょう。

太ももの脂肪冷却の費用をできるだけ安くするには、キャンペーンや割引、症例モニターなどを利用する方法がおすすめです。

相場より安すぎるクリニックを選ぶと、さまざまなトラブルが起こるリスクがありますので控えるべきです。

まとめ

太ももの脂肪冷却は、脂肪冷却マシンを当てた部分の脂肪細胞を破壊することでダイエット効果が期待できる痩身医療です。

ほかの施術と比較して身体への負担が少なく、リバウンドをしにくい点がメリットとなっています。ダウンタイムがある、施術時に痛みを感じることがあるなどのデメリットもありますので、その点は注意が必要です。

クリニック選びに迷ったときは、いくつかのクリニックでカウンセリングをして比較してみてください。自分に合ったクリニックを選び、太ももの部分痩せを叶えてくださいね。

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