肩ボトックスの痛みについて詳しい症状やタイミング、期間について解説！副作用の痛みやだるさを軽減する対策方法を紹介

肩こり改善が期待できる肩ボトックス注射は、その有効性についての研究結果が厚生労働省のホームページにも掲載されている注目の施術です。

一方で、肩ボトックス経験者の中には施術後の痛みや腫れ、肩や腕のだるさを訴える人もいるため、施術を検討している人は不安に感じますね。

今回は、施術後に起こりうる症状とその対処法について、実際の経験者の声も交えながら詳しく解説していきます。

肩ボトックスの痛みや腫れ、だるさを感じるタイミングやその症状といつまで続くかについて｜施術中と施術後に分けて詳細解説

肩ボトックスの痛みには、施術中と術後の2種類に分けられます。

施術中の痛みは、注射ならではの針が皮ふを刺す痛みが想像しやすいでしょう。その痛み以外に術後すぐは腫れや内出血が現れる、肩や腕にだるい感覚が起こるなどの副作用が見られる可能性があります。　

肩ボトックスの施術中に感じる痛みや不快感

施術中に感じる痛みや不快感について主な症状を2つ紹介します。

【施術中①注射針が皮ふを刺す痛み】

インフルエンザ予防接種や採血時の痛みに似ています。ただ、ボトックス注射では極細の針を使用するため、痛みは軽度〜中度とされています。

短時間で注入するため、多くの人の場合は麻酔などを使用しなくても我慢できる痛みとされています。

【施術中②薬剤が注入されていく不快感】

注入されたボトックス製剤が筋肉に広がっていくのを感じる人は「じわじわと広がっていく圧迫感」や「重さ」を伴う場合があります。肩周辺の筋肉は普段から動かすため、この感覚を強めに感じる可能性があります。

肩ボトックスの施術後に感じる痛みや不快感

施術後に感じる痛みや不快感について主な症状を7つ紹介します。

【施術後①筋肉痛のような痛み】

施術後4〜5日目に筋肉痛のような痛みを体質によっては感じることがあります。これは効き始めの症状の1つで、通常は数日で感じなくなります。

【施術後②注入部位の炎症や腫れ】

施術の翌日から3日間ほど、注入部位に腫れや赤みが見られる場合があります。これはボトックスが体内で異物と認識されて、抗体が作られる過程の反応です。通常は2〜3日程度で自然と治まります。

【施術後③内出血】

術後すぐから3日ほどの間に、注入部位に見られることがあります。1〜2週間ほどで自然に治まるのが一般的です。

【施術後④重さやだるさを感じる】

施術の数時間後から1〜2日ほどの間にだるさを感じる症状が現れる場合があり、1〜2週間ほど続きます。

これは、ボトックスに筋肉を緩める作用があるためです。だるさの感じ方には個人差があり、特に肩や首周りの筋肉が緊張している人に多く見られます。

【施術後⑤物を持つと異様に重たく感じる】

術後数日から1週間ほどの間に起こる症状です。ボトックスによって筋肉の緊張が緩和されるため、物を持つ際、異様に重く感じることがあります。通常は1〜2週間で改善しますが、負荷がかかる動作を続けると長引く場合があります。

【施術後⑥腕が上がらない、肩を回せない症状】

この症状は、術後すぐもしくは翌日から数日以内に現れることがあります。

ボトックスにより筋肉の動きが一時的に抑えられることで、腕や肩が動かしにくくなるためです。腕を上げたり肩を回したりする際に違和感や痛みを伴う人もいます。

通常は1週間程度で自然と元に戻りますが、回復時期には個人差があり、一部の人は長引く場合があります。

【施術後⑦頭を支えきれない感覚】

術後1日〜数日以内に見られることが多く、ボトックスの作用で首や肩の筋肉が緩むために生じる感覚です。この症状は、日頃デスクワークで座っている時間が長い人にとっては負担が大きいとされています。

通常は1〜2週間ほどで改善しますが、首周りの筋肉が弱っていたり、注入量が多かったりすると、回復に時間がかかります。

施術後の副作用については、注入量や注入部位、個々の感覚や普段の生活スタイルなど、個人差によることが大きいです。

肩ボトックスで肩こり悪化と感じた人の術後の症状と経過を解説｜1週間後には効果を実感し始め、肩こり悪化と感じた症状は消えていく

肩ボトックスを受けた後、効果が出るまでに「肩こりが悪化した」と感じるケースについてまとめました。

施術直後は一時的に副作用が強く出ることがあり、これを「悪化」と勘違いする場合が少なくありません。

しかし、時間が経過するとともに、こうした症状はほとんどの場合で自然に和らぎ、最終的には改善へと向かいます。

この現象を理解してもらうため、特に「悪化した」と感じやすい症例を3つピックアップし、それぞれの経過について詳しく解説します。

肩ボトックスで肩こりが悪化したと感じた人の症例

悪化したと感じた人の経過を見ながら、ボトックス効果の特性について触れていきます。

【症例①術後に効果を感じなかったため注入部位を揉んだら、腕が上がらなくなった】

ボトックスは即効性がないため、施術直後に効果を実感できるものではありません。

また、ボトックスをなじませようとして揉むのは逆効果です。ボトックスが注入部位に留まらず、他の筋肉にまで作用することで腕が上がりにくくなることがあるからです。

この症状は時間とともに改善します。

【症例②注入後腕が上がらず、洗髪に苦労した】

「下を向くと頭を上げにくい」と感じることが術後1週間以内に起こることがあります。特に女性に見られる肩ボトックスの副作用です。

この症状は1〜2週間後から徐々に改善し、1〜2か月後には自然と治まります。多くの人が肩の痛み自体は軽減していると感じています。

【症例③】注入後、頭を支えづらくなった

「下を向くと頭を上げにくい」症状が術後1週間以内に現れる場合があり、特に女性に多く見られる肩ボトックスの副作用です。

この症状は、1〜2週間を過ぎた頃から徐々に改善が見られ、1〜2か月には自然と治ります。多くの人が肩の痛み自体は術前より改善したと言っています。

術後は一過性の副作用が目立って見られる場合がありますが、それを過ぎると効果を実感する人が多いです。

これらの症例からわかるように、施術後のダウンタイムに副作用が強く出ることで「肩こりが悪化した」と感じることがあるかもしれません。

しかし、こうした副作用は一過性であり、時間が経てば改善するケースがほとんどです。また、ボトックスの効果も3〜6か月ほどで消え、施術前の状態に戻ります。

副作用が一時的に強く出たことで悪化と感じた可能性もありますが、適切な医師の判断と施術でこれらのリスクを最小限にすることができます。

ボトックスは拡散しやすい性質を持っている｜ボトックス効果を期待どおりに実感するために知っておきたいボトックスの仕組みを解説

ボトックスは、肩こりの原因となっている筋肉に直接注入することで、筋肉の緊張を緩和する効果があります。

日頃から肩こりが原因の痛みを抱えている人は、肩ボトックスの施術を受けることで改善が期待できます。

ボトックスには特有の性質があり、効果を実感するにはその特性を理解し、ダウンタイムの適切な過ごし方や副作用について、正しく守ることが大切です。

【ボトックスの性質①拡散性が高い】

施術部位を揉んだり圧迫したりすると、ボトックスが不要な筋肉にまで広がってしまう場合があります。副作用を減らすためにも、ダウンタイムでは圧迫を避け、施術部位が安定するように気を付けましょう。

【ボトックスの性質②即効性がない】

施術後、ボトックスの効果を実感するまでには3日間ほど時間がかかります。この段階で「効果がない」と判断せず、徐々に効果を感じ始めるまでダウンタイムの注意事項を守りながら過ごしてください。

【ボトックスの性質③持続性は一時的】

ボトックスの効果は永続的ではなく、3〜6か月間ほど持続するのが一般的です。

注入後に「だんだんと効果が薄れてきた」と感じるのは正常な反応です。効果の持続期間を理解しておきましょう。

肩ボトックス後の痛みやだるさはいつまで？症状と目安の期間について【3選】知っておけばダウンタイムの最適な過ごし方に活かせる

肩ボトックスのダウンタイムでは、痛みやだるさなどの副作用を感じる場合があります。痛みやだるさが現れると「いつまでこの状態が続くの？」と不安に感じるかもしれません。

症状やその期間については、注入量や施術部位、感覚の差にもよりますが、目安を知ることでダウンタイムの過ごし方に活かせます。

腫れや痛み

肩ボトックスの副作用で見られる腫れや痛みについて解説します。

腫れや痛みについては、施術直後によく見られる副作用の1つです。症状は3日程度で落ち着きます。症状がひどい場合は、保冷剤などを清潔なタオルに包み、やさしく当てて冷やしましょう。

内出血

内出血は術後すぐに見られる場合が多く、症状が治まるには2週間ほどかかります。

内出血の場合は、就寝時に圧迫しないように気を付けましょう。

腕が上がらない、物を持つと重く感じる、肩に重みを感じる、だるさを感じる症状

痛み以外の副作用は、術後3日〜1週間ほど過ぎた頃から現れ始めます。

症状が出てから1週間ほどで徐々に改善が見られ、1〜2か月後には自然と落ち着いています。

症状があるときは、無理に動かすことはせず、安静に過ごしましょう。

肩ボトックス施術の痛みとダウンタイムの痛みやだるさへの対策方法を紹介

肩ボトックスでは、施術中の注射が原因の痛みと、ダウンタイムの副作用による痛みやだるさなどの不快感があります。それぞれの対策方法を紹介します。

施術の痛みを減らす対策方法

施術中の痛みは、施術方法が注射によるためです。注射の痛みが苦手な人や不安を感じる人は、カウンセリングの際に麻酔の種類や、利用についてクリニックに相談しましょう。

【対策方法①笑気麻酔】

鼻や口にマスクを当て、麻酔ガスを吸入する方法です。

鎮痛効果が得られ、施術時の緊張や痛みが緩和されます。施術を受ける人はリラックスした気分になり、不安や緊張が和らぎます。

また、軽くふわふわした感覚や心地よい眠気を感じることが多く、痛みや施術への恐怖感も軽減されます。

意識ははっきりとしているため、施術中にコミュニケーションを取ることはでき、穏やかな状態で施術を受けられるのが特徴です。

【対策方法②表面麻酔】

施術部位にクリーム状やジェル状の麻酔薬を塗布する方法で、皮ふを一時的に麻痺させて痛みを感じにくくします。

塗布後、15〜30分程度で効果が現れ、注射の痛みが軽減されます。施術中も意識は普段通りで、痛覚だけが鈍くなり、刺される際の不快感が和らぎます。

【対策方法③施術部位の冷却】

アイスパックや冷却ジェルパッドを施術直前に皮ふへ当て、数分冷却します。これにより感覚が鈍り、痛みが軽減されます。

また、冷却により毛細血管が収縮し、内出血リスクの軽減も期待できます。

冷却効果は表面麻酔ほどではありませんが、痛みに敏感な方には負担軽減のサポートになります。

ダウンタイムの痛みやだるさを減らす対策方法

ダウンタイムにやってはいけないことを徹底することで、痛みやだるさを軽減することができます。以下で3つ紹介します。

【対策方法①注入部位を揉まない】

肩ボトックス後、マッサージやエステなど、施術部位を揉んだり、触ったりすることは1〜2週間程度は控えましょう。

施術部位を触ると、ボトックスの性質上拡散性が高いため、不要な筋肉にまで影響を及ぼしかねません。

【対策方法②温めない】

施術後3日間は入浴や熱いサウナは避けましょう。

施術後1週間程度は体温が上昇する激しい運動も控えてください。体温が上がると血行が促進され、腫れや内出血を悪化させる場合があります。

ただし、気分転換の軽い運動（ウォーキング）は問題ないです。

【対策方法③圧迫しない】

肩ボトックスの施術後3時間は横になるのを控え、施術部位が圧迫されるのを防ぎましょう。

就寝時の寝る体勢は、施術部位の圧迫を避けるため、仰向けで寝るのが良いとされています。

うつ伏せや横向きだと肩周辺に余計な圧がかかり、ボトックスが他の部位に広がる可能性があるためです。

仰向けで寝ることで施術部位が安定し、余分な圧力がかかりにくくなるため、ボトックスが肩の筋肉に効果的に作用する助けになります。

【対策方法④飲酒しない】

飲酒は血行促進作用があるため、施術後24時間は飲酒をしないことを推奨しています。血行促進は、痛みや腫れを悪化させる場合があるためです。

肩ボトックス｜痛みを抑えるクリニックの選び方【3選】施術中の痛みと施術後の痛みやだるさを軽減するためのポイントを伝授

肩ボトックスの痛みには、対策が取れる施術中の痛みと、術後の適切な過ごし方で軽減できる痛みがあります。

これらは選ぶクリニックによって結果に大きな差を生むため、3つのポイントを押さえたクリニック選びをしましょう。それぞれ解説します。

【選び方ポイント① 】解剖学に詳しいドクターが在籍するクリニックを選ぶ

解剖学の知識と、ボトックス注射の症例実績が豊富な医師が在籍しているクリニックを選びましょう。「どの部位に打つと効果が期待できるか」、逆に「どこに打ってはいけないか」を把握した技術力の高い医師に施術をしてもらうためです。

【選び方ポイント② 】無料カウンセリングを丁寧に行うクリニックを選ぶ

肩ボトックスの症例数が多いクリニックで無料カウンセリングを受けましょう。

その際、悩みや期待する効果を共有し、最適なプランを提案してくれるかを確認します。また施術への不安に対するアプローチを提案してくれるかもチェックすると良いです。

【選び方ポイント③ 】アフターフォローが充実したクリニックを選ぶこと

術後のケアに関して、サポート体制が充実しているかをよく確認しましょう。

肩ボトックスでは、術後に左右バランスを整えるためや、効果が薄いと感じる人には追加注入が必要だからです。追加注入がいつまでなら無料対応か把握しておくと良いです。

【大手12院から厳選】肩ボトックスのクリニック3選を大発表！肩ボトックスならココ

今回、Medimee編集部では肩ボトックスで高い効果を得られると話題のクリニック12院を厳選し、その中からさらに「店舗数」と「値段」をもとにオススメのクリニックを3選ピックアップしました！

調査の結果、編集部によって選ばれた肩ボトックスのおすすめクリニックBEST3を大発表します！

※公式サイトからの仮予約確定後に、予約確定の連絡（電話、メール、LINE）をもって予約確定となります。予約後にクリニックからの連絡をお待ちください。

※予約後の無断キャンセルはクリニックへの迷惑となりますのでお控えください。無断キャンセルの場合にはキャンセル料が発生する場合がございます。

肩ボトックスの痛みについて把握できたら、まずは無料カウンセリングで自分に合った注入量やボトックスの種類を相談してみよう！

肩こりによる痛みへのアプローチとして、ボトックス注射は注目を集めています。

注射の痛みに関する不安は麻酔によって解決でき、術後の痛みや痛み以外のだるさなどの症状は、適切な対処方法とクリニックのアフターケアで抑えることができます。

自分に合ったクリニックを見つけるためにも、まずは無料カウンセリングを受けてみましょう。