ボトックス注射で得られる効果とは?効果持続期間や長持ちさせるコツも解説

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記事の監修者

医師|小川 悟史先生

鼻整形を年間6,400件以上実施するグローバルビューティークリニックの大阪院長。鼻整形オペは月間150件以上、その他目頭切開や二重整形、脂肪吸引、糸リフトなども得意としている。衛生・安全管理、丁寧なカウンセリング、的確な執刀にこだわっている。

ボトックスとはいったい何?ボトックスの仕組みや治療方法を徹底解説!

ボトックスとはいったい何?ボトックスの仕組みや治療方法を徹底解説!

シワ改善治療として用いられることの多いボトックス注射。受けてみたいと思うものの、「本当にシワ改善効果があるのか」「効果はどの程度持続するのか」など不安点が多く、なかなか踏み切れないという方は多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、ボトックスで得られる効果や持続期間、効果を長持ちさせるコツなどを詳しく解説します。今後ボトックス注射を検討している方は、ぜひ施術を受ける前にチェックしてみてください。

そもそも「ボトックス」とは、米国のアラガン社が販売する製剤の商標登録名で、ボツリヌス菌の毒素(ボツリヌストキシン)を使用した薬のことを言います。

美容クリニックで多く見られる「ボトックス注射」は、この「ボトックス」と呼ばれる製剤を注射器で注入することで、シワ改善やエラの張り改善などを目指す治療法です。

「ボトックス」と聞くと治療法のことをイメージする方が多いかと思いますが、ボトックスという言葉は「薬」そのものを表しているんですよ。

ボトックス注射では、ボツリヌストキシンが持つ「筋肉の働きを抑制する」という特徴を利用し、「表情筋によってできるシワ」や「筋肉の発達でできるエラの張り」などを改善します。二の腕やふくらはぎの痩身治療で用いられることも多く、筋肉の発達によってできる「筋肉太り」の改善にも効果的です。

また、ボトックスには交感神経から汗腺への情報伝達を遮断する効果もあるため、多汗症改善やワキガ治療としても使用されます。

「毒素」と聞くと安全性が心配と感じる方もいるかもしれませんが、ボトックス注射で使用されるボツリヌストキシンは毒性を抜いているため安全に施術できます。

医師|小川 悟史先生
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筋肉や神経に働きかけるボトックス注射は、美容医療の中でも人気があります。 シワ改善、汗止め、エラ改善、ふくらはぎ縮小、口角アップなどさまざまな効果が得られます。

ボトックスで得られる効果は4種類!シワ改善・小顔・多汗症改善・部分痩せ

ボトックス注射で得られる主な効果は以下の4種類です。

【ボトックス注射で得られる効果】
・表情筋によってできるシワ改善
・エラの筋肉を改善して小顔効果
・多汗症やワキガ改善
・二の腕やふくらはぎの部分痩せ

ボトックス注射で用いられるボツリヌストキシンは、神経の伝達物質である「アセチルコリン」の放出を抑制し、筋肉の働きを抑える効果があると言われています。

美容治療ではその特徴を活かし、「表情筋によってできるシワ改善」「筋肉が発達したエラの痩身」などを目指すことが可能です。

ボトックス注射で得られる効果とその仕組みについて、それぞれ詳しく解説します。

ボトックスの効果1:表情筋によってできるシワ改善

美容治療でのボトックス注射は、主にシワ改善目的で使用されます。ボトックス注射は表情筋の動きによってあらわれる以下のようなシワ改善に効果的です。

【ボトックス注射が効果的なシワの種類】
・おでこのシワ
・眉間のシワ
・目尻のシワ
・あごや口角のシワ

シワ改善を目的とした治療では、気になる部位に注射器で直接製剤を注入し、筋肉の働きを抑制します。極細の針を使用するため痛みを感じることはほとんどなく、ダウンタイムや副作用のリスクを抑えてシワ改善を目指せるのが特徴です。

効果持続期間には個人差がありますが、3〜4ヶ月程度は持続すると言われています。効果は徐々に落ちていくため、継続して施術を受けることで長期間シワのない状態を保つことが可能です。

ボトックスの効果2:エラの筋肉を改善して小顔効果

ボトックス注射はエラの張りを改善し、小顔効果を目指すこともできます。

ダイエットをして顔周りの脂肪を落としても、エラの張りが目立ってしまったり顔の大きさに変化を感じられなかったりする方は多いのではないでしょうか。これは、エラの筋肉が発達していることで顔周りが大きく見えてしまっていることが関係しています。

エラの大半は筋肉でできているため、咀嚼を繰り返し筋肉が発達することで顔周りが大きく見えてしまうのです。

ボトックス注射を発達したエラの筋肉部分(咬筋)に注入すると、筋肉の発達を抑えることができ小顔効果が期待できます。効果持続期間は個人差がありますが、初回の施術で3ヶ月〜半年程度持続するのが一般的です。2・3回継続して施術を受けることで、効果持続期間は長くなっていきます。

また、普段から咀嚼の力が強い方や歯ぎしりをする方は、エラの筋肉がパンパンになっているため、5回程度の施術が必要な場合もあります。

ボトックスの効果3:多汗症やワキガ改善

ボトックス注射は「多汗症」や「ワキガ」改善にも効果的です。まず、それぞれの症状が発生する原因について見てみましょう。

症状 原因
多汗症 「エクリン汗腺」から分泌される汗の量が異常に多いことが原因。
ワキガ 「アポクリン腺」から出る汗と皮膚表面にいる雑菌が原因。
アポクリン腺から出た汗を雑菌が分解することで嫌な匂いが発生する。

多汗症とワキガは、それぞれ「エクリン汗腺」「アポクリン腺」と呼ばれる汗腺から分泌される汗が原因で発症します。ボトックス注射を打つことで、どのように多汗症・ワキガを改善するのかそれぞれ詳しく見てみましょう。

多汗症改善のボトックス注射

多汗症は「エクリン汗腺」から分泌される汗の量が異常に多いことで起こる症状です。ボトックス注射を打つことで汗の分泌量を抑えることができ、洋服に脇汗のシミができたり匂いが発生したりなどの悩みを改善できます。

「多汗症」と聞くと脇汗だけのイメージがありますが、手汗・頭皮・足の裏なども多汗症を発症します。ボトックス注射は気になる部位に直接注入できるため、脇だけでなく幅広い部位の多汗症改善に有効です。

ワキガ改善のボトックス注射

ワキガ(腋臭症)は、脇の下から通常とは異なる独特な匂いが発生する症状のことを言います。ワキガの原因は「アポクリン汗腺」から分泌される汗です。この汗は主に脇下・陰部・乳輪・耳の中で多く分泌しており、通常の汗よりベタついているという特徴があります。

ワキガはアポクリン汗腺から分泌された汗が、皮膚表面にある雑菌によって分解されることで発症します。ワキガを改善するためにはアポクリン汗腺から分泌される汗を軽減する必要があり、以下2つの方法で治療することが可能です。

【ワキガの治療方法】
・ボトックス注射で分泌される汗の量を軽減する
・外科的手術でアポクリン汗腺を取り除く

根本的に治療するためには外科的手術でアポクリン汗腺を取り除く必要がありますが、ダウンタイムがあり、術後の傷跡なども残りやすいため、気軽に挑戦できるものではありません。

ボトックス注射は根本的なワキガ治療にはなりませんが、アポクリン汗腺から分泌される汗を軽減できるため、匂いの改善効果が期待できます。

ボトックスの効果4:二の腕やふくらはぎの部分痩せ

二の腕やふくらはぎなどが発達した筋肉によって「筋肉太り」して見えてしまう方は、ボトックス注射で痩身を目指すのがおすすめです。

スポーツをする方やヒールを履く機会が多い方は筋肉が発達しやすく、ダイエットをしても細身になれない可能性があります。筋肉は簡単には落とすことができないため、ボトックス注射で退縮させるのがおすすめです。

ししゃも足や二の腕の筋肉の張りで悩んでいる方は、ボトックス注射を検討してみるといいでしょう。

医師|小川 悟史先生
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施術部位や施術方法によってさまざまな効果が得られます。 しかし、適応がない場合は思っていた効果が得られないケースもあるため、悩みがある方はまずは医師にご相談ください。

ボトックスの効果はどのくらい持続する?3ヶ月〜半年程度が一般的

ボトックスの効果持続期間は個人差があるものの、一般的には3ヶ月〜半年程度持続すると言われています。注射した当日にすぐ効果を感じられるわけではなく、術後3日程度で効果があらわれ、3ヶ月〜半年程かけて徐々に元に戻っていきます。

この持続期間は初めて施術を受けた場合のもので、2・3回繰り返して施術を受けていくうちに効果持続期間は長くなっていきます。

ボトックスの効果持続期間は施術内容によって異なる!種類別に解説

ボトックスの効果持続期間は施術の内容や施術部位によっても異なります。具体的にどのような違いがあるか見てみましょう。

施術内容 効果が現れる期間 効果持続期間
シワ改善 3〜4日 3〜4ヶ月
多汗症・ワキガ改善 3~4日 3〜6ヶ月
エラ改善 1ヶ月~ 3〜6ヶ月
痩身 1ヶ月~ 3~6ヶ月

参考:グローバルビューティークリニック

シワ、多汗症、ワキガ改善を目的としたボトックス治療は、術後3~4日で効果を実感でき、2〜3週間後に効果のピークを迎えます。その後半年程度効果が持続するのが特徴です。

エラ改善や痩身を目的とした治療は、効果を実感するまでに1ヶ月程度時間がかかります多汗症・ワキガ改善、エラ改善、痩身はその後3〜6ヶ月程度効果が持続し、シワ改善は3~4ヶ月程は効果を持続することができるでしょう。

医師|小川 悟史先生
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クリニックによって使用する製剤や施術方法が異なる場合があります。 ボトックスの効果が持続する期間は、事前に確認しておくと良いでしょう。

ボトックスの効果を長持ちさせる方法は?2つのコツを発表

ボトックス治療を受けたらできるだけ効果を長持ちさせたいと感じますよね。ボトックス治療の効果を持続させるためには以下2つのポイントを押さえることが大切です。

・定期的に施術を受ける
・効果が消える前に再施術を受ける(※エラやふくらはぎの場合)

それぞれ具体的にどのようなポイントを意識したらいいのか解説します。

ボトックス効果を長持ちさせるコツ1:定期的に施術を受ける

上記でも解説した通り、ボトックス治療の効果は3ヶ月〜半年程度持続し、徐々に落ち着いていきます。一度施術を受けたらずっと効果が続くというわけではないため、定期的に施術を受けることが大切です。

一般的には3ヶ月に一度施術を受けると良いとされていますが、効果持続期間には個人差があるため、自分の最適なタイミングで施術を受ける必要があります。

できるだけ効果を長持ちさせたいという方は、1回目の施術を受けた時に2回目以降に施術を受けるタイミングを医師と相談しておくといいでしょう。

ボトックス効果を長持ちさせるコツ2:効果が消える前に再施術を受ける

2・3回施術を受ける必要があるとお伝えしましたが、やみくもに施術を繰り返せば良いというわけではありません。施術を続けて受ける場合はタイミングが大切です。

ボトックスの効果が完全に切れる前に再施術を受けると、長く効果を持続させられるようになるでしょう。

ボトックスのメリット・デメリットを解説!知っておきたい副作用のリスクとは?

ボトックス治療はメリットが多い一方、デメリットもある施術です。治療してから後悔することがないよう、デメリットについても事前に把握しておくようにしましょう。

メリット デメリット
・手軽に治療を受けられる
・施術時間が20~30分程度と短い
・ダウンタイムが短い
・すぐに効果を実感できる
・効果に満足できなくても時間が経てば元に戻る
・ダウンタイムや副作用のリスクがある
・施術を受けられない人もいる
・医師の技術力によっては失敗する可能性がある

メリット・デメリットについて詳しく解説しますので、施術を受ける前にチェックしてみてください。

ボトックスのメリットは手軽に受けられることや即効性が高いこと

ボトックス治療のメリットは、手軽にシワ改善や小顔治療、多汗症・ワキガ改善を目指せることです。切開などせずに注射だけで治療ができるため、ダウンタイムも起きにくく、施術時間も5〜10分程度と短時間で終わります。

シワやエラの張りなどの悩みを解消したいものの、外科手術を受けるのには抵抗があるという方でも気軽に受けられる点がメリットです。

また、ボトックス治療の効果は一定期間を過ぎると薄れていくため、万が一理想通りの効果を得られなかった場合も、時間が経てば元に戻るため安心して施術を受けられるでしょう。

ボトックスのデメリットは副作用を発症するリスクがあること

ボトックス治療はダウンタイムや副作用が起こりにくい施術ではありますが、絶対に起こらないというわけではありません。症状には個人差がありますが、まれに赤み・腫れ・内出血などの副作用が生じる可能性があります。

また、ボトックス治療は以下のような方は受けることができません。

【ボトックス治療を受けられない方】
・妊娠中の方
・授乳中の方
・筋肉や神経に関わる基礎疾患がある方

ボトックス注射は「胎児に影響を与える可能性がある」と考えられているため、基本的に妊娠中・授乳中の方は受けることができません。基礎疾患を持っている方も受けられないため注意が必要です。

ボトックス治療は手軽に受けられる治療ではありますが、医師の技術力によっては表情が引きつってしまったり不自然になってしまったりするケースがあります。時間経過と共に元に戻りますが、施術で失敗しないためにもクリニックや医師選びは慎重に行うことが重要です。

ボトックスについて知っておきたいQ&Aを解説!施術を受ける前に要チェック

ボトックス治療を受ける前に知っておきたい以下の質問について解説します。

【ボトックスに関するQ&A】
・ボトックスは失敗することがある?失敗するとどうなるの?
・ボトックスでは改善できないシワもある?
・ボトックスで二の腕やふくらはぎは本当に痩せるの?

施術を受けてから後悔しないよう、事前にチェックするようにしてください。

ボトックスは失敗することがある?失敗するとどうなるの?

ボトックス注射は、注入する部位や量によって表情が不自然になったり引きつってしまったりする場合があります。技術力のある医師によって施術を受ければ、このような失敗のリスクはほとんどありませんが、絶対に起きないとは言い切れません。

万が一、上記のような失敗があってもボトックスの効果が切れることで元に戻りますが、失敗しないためにはクリニックや医師を慎重に選ぶ必要があります。まずはクリニックのカウンセリングを受け、親身に相談にのってくれるかチェックするようにしましょう。

ボトックスでは改善できないシワもある?

ボトックスは表情筋によるシワを改善するものなので、加齢や皮膚のたるみによってできるほうれい線やマリオネットラインのシワは改善できません。これらのシワは筋肉ではなく、皮膚のたるみが一因なのでヒアルロン酸治療などを受けるのがおすすめです。

どの治療法を選んだらいいか分からない場合は、クリニックでカウンセリングを受け治療法を相談するようにしましょう。

ボトックスで二の腕やふくらはぎは本当に痩せるの?

二の腕やふくらはぎが筋肉によって太く見えている場合は、ボトックス治療で痩身効果を期待できます。一方、脂肪が原因の場合はボトックス治療をしても効果を得ることはできません。

スポーツを頻繁にする方やヒールを履く機会が多い方は、筋肉が原因で「筋肉太り」している可能性がありますが、運動不足だと感じる方はボトックス治療ではなく他の治療法を検討した方がいいでしょう。

ボトックス注射でシワ改善や多汗症改善を目指しましょう!

今回はボトックス治療でどのような効果が得られるのか、効果持続期間はどの程度かなどを解説しました。

ボトックス治療は、筋肉が原因でできるシワやエラの張り、二の腕・ふくらはぎの筋肉太り、多汗症やワキガの改善効果が期待できます。効果持続期間は施術内容や部位によって異なりますが、3ヶ月〜半年程度は持続すると考えていいでしょう。

表情筋によってできるシワやエラの張り、多汗症やワキガなどで悩んでいる方は、ボトックス治療で悩みを解消できる可能性があります。まずは、治療を受けられるクリニックで悩みを相談してみてください。

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