脇ボトックスにかかる値段の平均相場はどのくらい？保険適用の条件や料金を徹底解説

多汗症やワキガ（腋臭症）に悩む人にとって、発汗を抑える効果的な治療法として脇ボトックスが知られています。

日常生活で衣服への汗染みを防ぐことができ、汗やニオイの悩みを軽減でき、見た目や快適さの面でもメリットが多数あります。但し、脇ボトックス注射治療を受ける前に、ボトックス効果の持続時間や作用機序（作用の仕方）の他、注意点について理解しておくことも重要です。

今回の記事では、脇ボトックスの発汗抑制の作用の仕組みやその制汗効果の持続時間、さらに治療前後においても注意点を徹底的に解説します。

脇ボトックスの値段はどれくらい？相場を知ろう

脇ボトックス注射治療を受けるか否かを判断する際、費用は非常に重要な判断材料です。クリニックによってその費用は異なりますが、一般的な相場範囲は3万円から10万円ですが、価格差が生じる要因に影響する内容について詳しく見ましょう。

前記の様にクリニックごとに、脇ボトックス注射治療の価格は異なります。価格差の要因には、主に使用するボトックス製剤のブランド（製造国）、クリニック（担当医）の経験、設備などが挙げられます。

第一に、価格に直接的な影響を与える要因としては使用するボトックス製剤のブランド（製造メーカーや製造国）です。

アメリカ製（イギリス製）の高品質なボトックス製剤を主に使用しているクリニックは、その信用性の高さから料金が高めに設定される傾向にあります。これらのブランドのボトックス製剤は長期間効果を維持できることが特徴で、世界の多くの国で使用されています。

一方で、韓国や中国で製造された比較的安価なボトックス製剤も使用されており、一概には決められませんが、中には効果の持続時間が短かったり、副作用のリスクが高いとされる話もあります。

注射治療価格が安いクリニックでは、この様な安価な製剤を使用するケースが多いため、費用対効果の点を含め、どのブランドの製剤が使われているのかは事前に確認することも必要です。

施術医師の経験数とその結果の口コミ評判も、価格に影響をあたえる場合があります。経験豊富な医師が行う場合、手技が正確でリスクを最小限に抑えることができますが、その分費用も高くなる場合もあります。特に、有名クリニックや大手美容外科では、担当医の豊富な経験と高い技術が実績により保証されている場合が多いことから、料金に反映（高く設定）されていることもあります。

一方、経験症例数が少ない医師が行う場合は、料金が比較的安く設定される場合もありますが、経験症例数が少ない分、小さい確率で起こる副作用への対応などで、リスクを伴う可能性もあり、慎重なクリニック（担当医）選びを行う事は重要な要素です。

さらに、治療費用には、クリニックの設備（一部立地）も反映されます。最新の医療設備を備えているクリニックや都心部（高級エリア）に位置するクリニックでは、クリニックのテナント料や維持費などが高額になる傾向があるため、施術料金に反映されることもあります。

さらに、患者の居心地など特別観（＝高級感）を重視したラグジュアリーな環境を提供しているクリニックは、その分の料金も上乗せされる場合が多いです。

この一方で、比較的シンプルな設備や地方都市やのクリニックでは、比較的低い価格で治療を受けることができる場合もあります。

脇ボトックスの料金の内訳は？施術料、カウンセリング費用、麻酔費用などを徹底調査

脇ボトックスの料金には、治療自体の費用のみでなく、カウンセリング料や治療関連費用、さらには施術後の状態次第での別途費用が請求されることもあります。これらの内容についても、その条件等、事前に確認しておくことで、予期せぬ追加費用に混乱することが少なくなります。

多くのクリニックでは、初回カウンセリングを無料で提供していますが、稀にカウンセリング料がかかることがあります。この様な場合、初診料やカウンセリング料は、通常、数千円程度です。

カウンセリングでは、施術の流れや副作用を含めたリスク、期待される効果等について詳しい説明を受けることができ、この時間に不安点を解消するために質問を行うことできます。

麻酔は治療中の痛みを軽減するために使用する場合には、その費用が別途必要となることがあります。通常は、局所麻酔や表面麻酔が行われ、その費用は1,000円〜5,000円程度です。一部のクリニックでは、麻酔費用が料金に含まれている場合もあるため、カウンセリング時に確認しておくことをお勧めします。

その他、多くのクリニックでは、施術後の経過観察や再診料は無料で提供されていますが、稀に治療後のアフターケアにかかる費用が別途かかる場合もあります。

追加のアフターケアや再施術が必要にな場合には、追加費用が請求されることもあります。特に、ボトックスの効果が当初の期待通りに現れなかった場合や、予期せぬ副作用が発生した場合には、再診や追加治療が必要になることがあり、これらの費用の具体的内容についても事前に確認しておくことも重要です。

脇ボトックスには追加費用が発生するってほんと？

また、予期せぬ追加費用がクリニックによっては発生することもあります。たとえば、施術後に効果が患者の立場として不十分に感じた場合、患者本人の希望と医師の判断次第で追加のボトックス注射が必要になることもありますが、その様な場合に追加料金がかかることが多くあります。

また、アフターケアが充実しているクリニックでは、経過観察や治療後の診察料が無料で提供されることも多いですが、別途の費用請求が発生するクリニックも稀に存在はします。

治療後のワキガ防止に対する不十分な効果や副作用などのトラブルに備え、再度のボトックス注射などの追加治療が必要時の患者費用の負担の要否にも事前に確認しておくことが重要です。

一定期間内に事前に説明した効果が十分に出なかった場合、多くのクリニックでは、、無料で再施術を行っているところもありますが、これはクリニック毎の判断によるため、カウンセリングの際に事前に確認しておくことも重要です。

脇ボトックスの値段と効果のバランスを考えよう

脇ボトックスにより治療法を選ぶ時には、クリニック（担当医）は単純に見かけの費用だけでを選ぶのではなく、治療効果（持続期間も含む）や施術経験の差、いわゆる「口コミ」などでクリニックの評判なども含めて総合的判断することが重要です。

次に、価格と効果のバランスについて、選択の基準毎に説明し、自分が何を優先するのかを含め解説します。

脇ボトックスの価格が高いほど効果が良いわけではない？

脇ボトックスのボットクス治療において、効果が総合的治療費（医療費）に比例している訳ではなく、期待する効果が治療後に得られるかどうかは、医師の経験（技術）や使われるボトックス製剤のブランドにも一定程度の影響を受けますので、治療費の安価なクリニックでも期待通り、又はより高い効果が得られる場合がある一方、高額な治療費を負担しても当初の期待通りの効果が得られない場合もあります。

特に、担当医の経験（技術）による期待される効果の説明通りの実感効果は、経験豊富な医師が治療を行うクリニックを選ぶ際に重要な要素になります。

また、使用するボトックス製剤が過去の効果実績の評判の高いメーカーか否かも確認することも重要な要素です。ボトックス製剤のブランドによって、効果の持続期間や副作用などのリスクが異なる可能性があるため、使用する製剤の選定は選択する上で考慮すべきポイントです。

クリニックの評判や施術実績を確認することにより、費用面のみならず、実際に施術を受けた人のレビューなども参考にすることが大切です。

これらを含めて自身の判断で信頼できるクリニックで治療を受けることで、満足のいく結果が得られる可能性が高まり、費用と効果のバランスを取ることができます。

脇ボトックスコストパフォーマンスの高いクリニックの選び方

費用と期待される効果のバランスの見極めは、コストパフォーマンスの高いクリニックを選ぶ際には大切です。

安い治療費用が、必ずしも質の低いレベルの治療に繋がるものではなく、適正費用で高い技術を提供しているクリニックも数多く存在します。

まず、実際に期待される効果や施術後のフォローアップのレベルについての確認方法としては上記で記載したクリニック（担当医）の評判を実際に施術を受けた患者の口コミやレビューも1つ参考材料にしてみましょう。

また、クリニックのホームページや公式SNSの情報の活用も行い、治療実績や担当医師の経歴、本治療に関係する資格などをチェックすることも有効です。

さらに、事前のカウンセリングの際に担当する医師に直接質問することで、クリニックの方針や治療法等の詳細について理解を深めることができます。

候補となる複数のクリニックがあれば、可能ならば、複数のクリニックでカウンセリングを受け、費用の内訳や施術内容を比較することで、自身にとってコストパフォーマンスの高いクリニックを選ぶべる可能性が高まります。

特に、定期的に同じクリニックで治療を継続する場合には、念の為、初回割引や複数回施術セットプランの有無を確認することで、トータルの費用を抑えることができます。また、コストパフォーマンスを判断する際の重要なポイントには、クリニックが提供するアフターケア内容も重要となります。

脇ボトックスは保険適用になるの？

脇ボトックスを受ける場合、その目的が美容目的である場合には、自由診療となり、保険は適用されません。しかし、美容だけではなく、治療目的が一定の条件を満たす場合には、（健康）保険適用で治療を受けることができる場合もあります。次に、保険が適用される為の条件や費用について解説します。

脇ボトックスの保険適用の条件を解説

脇ボトックスによる治療が保険適用の対象となるか否かは、多汗症の重症度によって決まります。軽度の多汗症や美容目的での施術は自由診療となり、全額自己負担となりますが、重度の「原発性腋窩多汗症」と確定診断された場合は、保険が適用される可能性が高いです。

原発性腋窩多汗症は、「日常生活に支障をきたすほどの多汗症状がある場合」に医師により診断されます。日常生活の質が著しく低下するような状態が続く場合、例としては、大量の汗がに出るために衣服が常に濡れている、社会活動に大きな支障があるなどの場合です。

医師の診察を受け、多汗症の重症度が診断基準を満たしていることが診断された場合には、健康保険の適用が認められます。

また、保険適用を受けるには、指定されたブランド（製造国）のボトックス製剤を使用する制限があり、自由診療で使用される広い選択肢の中にある多くのボトックス製剤とは異なります。そのため、保険適用で受ける注射治療と自由診療で受ける注射治療には、使用される製剤やそれに応じた治療内容に違いが生じることがあります。

脇ボトックスの保険適用での費用はどれくらい？

保険適用で脇ボトックスの施術を受ける場合、自己負担は基本的に3割となります。例えば、自由診療（10割の自己負担）で10万円の治療費用であれば、保険適用によって自己負担額は3万円程度となります。これにより、経済的な負担を大幅に軽減できるため、多汗症の症状が重い場合には、保険適用を検討する価値があります。

ただし、保険適用の施術は、使用できるボトックス製剤が限られているため、保険適用の施術を提供している全クリニックではなく、保険適用を希望する場合は、事前に保険適用の対象クリニックか否かを調べる必要もあります。

また、保険適用を受けるためには、医師の診断書が必要になるため、原発性腋窩多汗症の対象となるか否かの診断を受けることが必要です。

脇ボトックスの施術を選ぶ際の注意点

価格や効果だけでなく、施術に伴うリスクや注意点についても十分に理解することも、脇ボトックスの治療を選ぶ際には重要な要素です。

次に、クリニック選びや治療前後の注意点を解説します。

脇ボトックスは安さだけで選ぶとリスクがある

脇ボトックスの治療を受ける場合、費用の安さと効果とは必ずしも関係はありませんが、副作用やその対応について、費用が著しく安いクリニックを選ぶのは不安があります。

特に、費用が相場より著しく安いクリニックでは、実績（経験）不足の担当医が行う場合もあり、期待された効果が不十分だったり、副作用や副作用に対する対応へのリスクが高まる場合があります。

担当医の経験が不足している場合、ボトックスを的確に注射出来ない場合があり、効果が現れにくいだけでなく、治療対象外の周囲の筋肉に影響を与えてしまう可能性もあります。

また、安価で十分な治療効果実績がないボトックス製剤を使用しているクリニックでは、効果が短期間で消えてしまう場合や、使用実績が少ないため、予想外の副作用やその副作用が強く出る場合もあります。

ボトックス製剤のブランド（製造国）は効果や安全性に直結するため、治療費用が非常に安い場合は、使用製剤のブランドをしっかりと確認することも重要です。

自身から見て、信頼性の高いクリニック（担当医）を選ぶためには、ボットクス治療の経験や実績を確認、口コミや評判を参考として、初回カウンセリングで担当医に直接、自身が持っている疑問点を確認し、不安や疑問点を全て納得することで、安心して施術を受けることができます。

脇ボトックスのカウンセリングで確認すべき3つのポイントを発表

ここまで記載してきた通り、脇ボトックスの施術を受ける前に、必ずカウンセリングを受けることが必要です。カウンセリングでは、費用や治療の流れだけでなく、ボトックス注射に伴う副作用などのリスクについても詳しく説明を受けることができます。

自身の不安点の他、カウンセリングで確認すべきポイントとしては、以下の点があります。

使用するボトックス製剤の種類

ボトックス製剤の製造国を使用しているかを確認し、その信頼性や効能効果の実績や安全性について詳しく質問することが重要です。

アメリカ製やイギリス製のボトックス製剤は信頼性が高く効果が長期間持続する可能性があるとされていますが、韓国製や中国製の製剤も安価である一方、持続時間や効果に差があるという評判もありますが、個人差もあり明確な根拠はありません。

施術者の経験と実績

医師の技術に大きく依存するボトックスの注射は経験の豊富さが重要な要素であることは述べましたが、経験の豊富さは正確な注射はリスクを最小限に抑える点で、カウンセリング前にクリニックのウエブページ（ホームページ）などで事前確認をして、実際のカウンセリングの際に医師の実績や治療経験について再確認、また口コミでネガティブな情報があれば、その情報を矛盾なく説明できるかどうか確認し、信頼できる担当医かどうかを判断しましょう。

副作用やリスクについての説明

ボトックス注射には、腫れや内出血、頭痛などの軽度の副作用が生じることがありますが、稀に重篤な副作用が発生することもあります。

カウンセリングの際には、どのようなリスクがあるのか、また副作用が発生した場合の対処法（提携する救急対応の医療機関の有無など）について詳しく説明を受けることも重要です。

また、カウンセリングを無料で提供しているクリニックも多いため、この様なクリニックで複数回のカウンセリングで自身で事前作成決定した確認リストなどを用いて確認をして、自分に合うの料金や（副作用対応も含む）治療内容を比較検討することで、自分にとって最適なクリニックを選ぶことが可能です。この様な手法で積極的にカウンセリングを有効活用しましょう。

脇ボトックスの施術後にかかる費用はどのくらい？

脇ボトックスの注射後も、適切なアフターケアが必要です。アフターケアが不十分だと、ボトックスの効果が期待通りでなかったり、予測できない副作用が発生する可能性もあります。

次に、治療後のアフターケアにかかる費用や注意点について解説します。

術後の経過観察にかかる費用

施術後に必要となる場合がある、クリニックでの経過観察は、多くのクリニックでは術後の診察やケアは無料で提供されていますが、クリニックや患者個人の状況や要望により追加の費用が発生する場合もあります。

このため、念の為、無料でカバーする範囲を事前に確認しておくことも重要です。特に、治療後に何らかの問題が発生した場合には、再診料や追加のアフターケア費用については事後ではトラブルに繋がる場合があります。

クリニックにより、アフターケアの一部として保湿剤や鎮静剤を処方してくれるところもありますが、これらは初期費用に含まれておらず、別途費用がかかることがあります。

施術後の肌は非常に敏感な状態にあるため、適切なケアを怠ると肌トラブルの原因になることがあるため、必要なアフターケアについては事前にしっかりと確認し準備するとともに、事前にどこまで初期費用でカバーされているかも確認することが大切です。

効果が薄れた場合の再施術費用

脇ボトックスの効果は一時的なものであり、時間経過とともに効果が薄れてきます。一般的には、注射後3〜6ヶ月（個人や環境により異なります）で効果が消失することが多いため、定期的な再施術が必要になります。

再施術の費用は、初回施術の費用と同じか、場合によっては特別な価格で提供されることもあります。

クリニックによっては、一定期間内であれば再施術を割引価格で提供しているところもあります。こうした様々な費用負担軽減方策を活用することで、コストを抑えながら継続的に治療を継続し、効果を維持することが可能となります。

ボトックスの効果が薄れ始めた時期に合わせて、再施術のタイミングを決めるのが理想的です。再投与は効果が完全に消失してからではなく、効果が少し残っている状況で投与を受けることで、効果を安定して持続させることが可能です。

まとめ：脇ボトックスの値段と効果をしっかり理解して施術を選ぼう

脇ボトックスの費用はクリニックや（注射及びそれ以外の）治療内容によって大きく異なりますが、美容目的か保険適用治療かによって費用が変わります。美容目的であれば保険適用外となり、全額自己負担となりますが、重度の多汗症重度の「原発性腋窩多汗症」と診断された場合には保険が適用され、費用負担を大幅に減らすことが可能です。

受診先を選ぶ際には、費用だけではなく、クリニックの評判や担当医の実績、使用されるボトックス製剤の品質についても十分に確認しましょう。

また、注射後のアフターケアや再投与にかかる費用についても考慮し、総合的なコストパフォーマンスを意識してクリニックを選ぶことが重要です。

脇ボトックスは、多汗症やワキガに悩む人にとって効果的な治療法の1つですが、その効果は一時的な効果です。

定期的治療（注射による投与）が必要なため、費用と効果のバランスを考慮して、長期的な観点で自分に合ったクリニックを選び、不安感のない上で、安心して受診しましょう。