ワキガ手術の値段相場は？10社の平均価格や費用対効果について徹底解説！

10人に1人が悩んでいると言われているワキガ。脇の臭いは遺伝性のことも多く努力だけでは対処が難しいですが、治療を受ければしっかりと症状を抑えることができます。

いつまでも悩んでいるより治療を受けてみたいと、ワキガの手術に興味を持っている人もいるでしょう。しかし、気になるのはその価格ですよね。

そこで今回はワキガの手術について以下の内容をご紹介します。

・ワキガ手術の値段相場
・手術法による価格相場の違い
・ワキガ手術の費用対効果

他にも、手術以外の治療方法との比較もまとめてありますので、ぜひ最後までご覧ください。

ワキガ手術の値段相場を10社の調査をもとに大発表！平均価格はいくら？

メスなどを使用することで、臭いの原因となる汗腺を取り除くワキガ手術。全国に医院がある10社について価格を調査しました。

クリニック名	価格（税込み）
湘南美容クリニック	155920円～	詳細
東京中央美容外科	155920円～	詳細
品川美容外科	116800円～	詳細
東京美容外科	165000円～	詳細
聖心美容クリニック	385000円～	詳細
共立美容外科	308000円～	詳細
ガーデンクリニック	440000円～	詳細
高須クリニック	220000円～	詳細
城本クリニック	264000円～	詳細
品川スキンクリニック	46200円～	詳細

10社を比較すると、46200円〜440000円で平均は225684円でした。150000円〜250000円が相場のようですが、クリニックによって幅が広いです。わきがの手術は保険適応になる場合もあるので、3割の負担で施術が受けられる可能性もあります。医院でしっかり確認することが必要です。

ワキガ手術の値段は手術方法によって違う？種類や向いている人を解説

ワキガの臭いの原因となるのは、アポクリン汗腺から出る汗です。汗が出る出口である汗腺には通常2種類あり、「エクリン汗腺」「アポクリン汗腺」と呼ばれます。

エクリン汗腺から出る汗はほぼ水分なので臭いはほとんどありません。しかしアポクリン汗腺から出る白い汗はアンモニアなどの成分が含まれており、それが脇の常在菌に分解されることで症状となる臭いが発生します。

ワキガの手術はこのアポクリン汗腺を除去する施術となります。代表的な手術方法の特徴と、向いている人、値段相場をご説明します。

超音波吸引法・皮下組織吸引法

アポクリン汗腺の除去方法によって手術方法は変わってきます。超音波メスや吸引によって除去するのがこちらの方法です。

超音波吸引法は、超音波メスによる振動で臭いの元となる汗腺を破壊する治療です。破壊された汗腺は吸引器具によって吸引されます。こちらの方法の価格相場は4～6万円程度です。

しかし、汗腺が分布している箇所を完全に把握して施術を行うことが難しいため、取り切れず治療後再発するケースも見られます。手軽に治療ができてよいですが、症状としては軽度～中度のワキガの方におすすめです。

皮下組織吸引法は、脇の下に開けた数ミリの穴から「カニューレ」と呼ばれる先端に丸みを帯びた細い器具を入れて、臭いの元となる汗腺を吸い取る方法です。数ミリの穴を空けるだけなので、傷跡が小さく済みます。日帰りで手術を受けることができる点や、ひきつれなどの後遺症が少ない点がメリットです。価格相場は15万円〜程度です。

超音波吸引法と同様、こちらも治療後再発の可能性が見られ、症状としては軽度〜中度のワキガの方におすすめです。

反転剪除切開法

医師の目視のもと、しっかりと臭いの元となる汗腺を除去する方法です。下腋毛が生えている部分に沿って、皮膚を皮下組織ごと切り取る手術方法です。傷口は4センチ程度です。メスで切開するのでダウンタイムは避けられませんが、効果は半永久的に持続することから、効果を重視する方におすすめです。

価格の相場は30万円程度と高めですが、こちらのメスを使用して切開する施術は保険適応になる可能性があります。

ワキガ手術のメリットやデメリットをご紹介！気になる副作用やダウンタイムは？

ワキガ手術のメリットやデメリットをまとめました。どのような施術にもリスクはあります。副作用やダウンタイムについても確認しておくと安心です。

ワキガ手術のメリットは？

ワキガ手術のメリットとしては次の項目があげられます。

・保険が適応になる可能性がある
・治療効果が高い
・多汗症の予防にもなる
・効果が長期間続く

基本的に美容クリニックでの施術は保険適応外のものが多いですが、直接メスを入れる反転剪除切開法は保険適応になる可能性があります。保険適応となれば3割の負担で施術を受けることができます。費用面の負担を抑えられることは大きなメリットです。

また、臭いのもととなるアポクリン汗腺を除去するワキガ手術は他の治療よりも治療効果が高く、効果も長く持続する傾向にあります。

ワキガ手術の副作用やダウンタイムは？

『手術というくらいだから、負担が大きそうよね』

ワキガ手術の副作用は以下の通りです。
・痛みや出血
・腫れ
・ひきつれ

手術後、痛みや出血が出てくる場合があります。術中の麻酔が切れると痛みが出てくることが多いため、痛み止めで対処します。時間がたつにつれ、痛みは軽減していきます。

出血については、傷口からドレーンを入れていることが多く、出血があれば排出されます。手術時に止血が足りなかったということではなく、術後に出血があるのは普通のことです。

術後傷を圧迫する必要があるため、それに伴って腕のむくみがでることがあります。圧迫がなくなればむくみも自然と引いていくので安心してください。また、術後1か月後くらいにひきつれ感がでることがあります。一番傷が固くなる時期に感じやすいですが、その後引いていくことが多く、持続することは稀です。

【ワキガ手術のダウンタイム】
・ダウンタイムの期間は10～2週間程度
・圧迫固定を行う

ダウンタイムとは、施術後の状態が回復するまでの期間のことをいいます。反転剪除切開法を行った場合のダウンタイムは、10日から2週間程度です。

また、反転剪除切開法の手術時には、皮膚がしっかり定着するよう「圧迫固定」を行います。圧迫固定には通常1週間から10日ほどの期間が必要となり、この期間中は腕の上げ下げは難しくなります。

2週間程度で抜糸が可能になりますが、それまでは運動や重労働、ハードワークなどを制限する必要があります。術後の安静が不十分だと、血種ができたり、傷の部分から感染が起こったりする場合もあるため注意が必要です。

ワキガ手術の費用対効果は？他の治療法との違いを解説

『ワキガの治療は手術しか方法がないの？』

ワキガ手術は効果が高いものの、費用が高めです。他にも治療法があるならそちらも検討したいですよね。ワキガ治療には手術以外にもいくつか方法があります。ただし、それぞれ特徴があるため選ぶ際は注意が必要です。レーザー治療とボトックス注射について、特徴をまとめました。

レーザー治療との違いは？

レーザーでワキガ治療を行う方法があります。この治療は、原因となっている汗腺を熱破壊することによって匂いを解消します。メスで切開しないことから、傷跡がありません。施術当日からシャワーを浴びることができるなどダウンタイムを気にしなくてよいメリットがあります。料金相場は7万円〜10万円程度です。傷跡が残るのに抵抗のある人やダウンタイムを短くしたい人に向いています。

しかし、レーザー治療は根本的な治療にはなりません。効果が期待したように出なかったり、再発したりする場合もあります。1回で効果が出ず、施術を繰り返すとなると費用の負担も大きくなってしまいます。