AGA治療薬に効果はある？効果が出るまでの期間や効果が早い人とない人の違いを紹介

薄毛が気になり何とか改善したいと思っている方、AGA治療薬に効果があるのか気になりますよね。

AGA治療も効果が早く出る人、効果が見られない人などさまざまです。そこで本記事では、AGA治療薬の効果が出るまでの期間や、効果が早い人と効果がみられない人の違いを紹介します。

この違いをしっかり理解すれば「効果が早い人」になれるでしょう。 本記事を参考にしてAGA治療を効果的にそして後悔しないように進めてくださいね。

AGAとは？AGA治療薬の効果を知ろう！

AGAとは「Androgenetic Alopecia」の略で「男性型脱毛症」、つまり男性ホルモンによる脱毛症のことをいいます。

症状としては頭頂部の毛が薄くなったり、生え際が後退していったりする状態ですね。日本人成人男性に多く見られる脱毛タイプです。AGAの原因としてストレスや生活習慣の乱れが考えられますが、一番の原因は「男性ホルモン」です。

まず、テストステロンという男性ホルモンが還元酵素（5αリダクターゼⅠ・Ⅱ型）と結合し、DHT（ジヒドロテストステロン）になります。

この悪者ホルモンDHTがAR（アンドロゲンレセプター）と結合すれば、毛の成長が止まってしまいます。

ヘアサイクルは成長期・退行期・休止期があり、通常は成長期が最も長く2～6年間続きます。 しかし、AGAでは成長期が数か月～1年と短くなり、髪の毛が十分成長せずに退行期から休止期へと進んでしまいます。つまり、生える毛よりも抜ける毛が多くなってしまうのです。

これがAGAのメカニズムです。日本人男性の発症頻度は全年齢平均では約30％、20代で約10％，30代で20％，40代で30％，50代以降で40数％と年齢とともに高くなると報告されています。

（参考文献：日本皮膚科学会｜男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版）

AGAで悩んでいるのは自分だけではないんだと思うと少し気が楽になりますね。「AGA治療薬は効果があるらしい！脱毛が気になるから治療したい」と希望する方はたくさんいるでしょう。

しかし、ただ漠然と希望するのではなく、まずAGAについてきっちり理解することでより効果的に治療をすすめることができます。

AGAの治療薬7種類の効果を比較

AGAの治療薬はその働きから大きく2つのタイプに分けられます。

守りタイプ	攻めタイプ
・上の項目で説明した5αリダクターゼ酵素の働きを阻害 ・テストステロンがジヒドロテストロンに変換されることを防ぎ、毛の成長が弱まることを防ぐ	・頭皮の血行を促進し毛乳頭の細胞が刺激される ・AGAにより薄毛や抜け毛が目立つ頭皮にも発毛・育毛の効果が期待できる

現在使用されているAGA治療薬7種類を比較しましょう。

名称	有効成分	種類	働き
プロペシア	フィナステリド	内服薬	【守りタイプ】 5αリダクターゼII型を抑制
プロペシアの ジェネリック	フィナステリド	内服薬	【守りタイプ】 5αリダクターゼII型を抑制
サガーロ	デュタステリド	内服薬	【守りタイプ】 5αリダクターゼI型・II型を抑制
アボルブ	デュタステリド	内服薬	【守りタイプ】 5αリダクターゼI型・II型を抑制
ミノキシジル	ミノキシジル	外用薬 内服薬（タブレット）	【攻めタイプ】 頭皮の血行を促進し毛乳頭の細胞を刺激
ロゲイン	ミノキシジル	外用薬	【攻めタイプ】 頭皮の血行を促進し毛乳頭の細胞を刺激
アロビックス	塩化カルプロニウム	外用薬	【攻めタイプ】 血行促進

ある論文によれば、「5α-リダクターゼには2種類あり、I型は至適pHが中性で全身の皮膚・皮脂腺に存在し、II型は至適pHが弱酸性で前立腺や髭、前頭部毛包などに局在している。」といわれています。

（参考文献：日薬理誌133，男性型脱毛症治療の現状と今後の展望）

また、ひげや体毛の濃い方は5αリダクターゼⅡ型が多いといわれています。 自分がⅠ型Ⅱ型どちらが多いタイプなのか理解しておくと、治療薬を選ぶ際に役立つでしょう。

クリニックによって、守りタイプ、攻めタイプどちらか一方のみが処方されたり、両タイプ処方されたりします。

AGA治療薬の効果はいつ出始める？早い人と遅い人の違い

では、治療を開始してどのくらいすれば効果が出るのでしょうか。 また、治療の効果が早く出る人もいれば効果の見られない方もいます。いったい何が違うのでしょうか。

せっかく治療するのですからこの記事を参考にして、少しでも早く効果が得られるようにしてくださいね。

AGA治療薬の効果は6ヶ月が目安

AGA治療を開始して早い方では3ヶ月で効果を実感できます。一般的には6ヶ月もすれば効果を実感できるでしょう。 下の症例はAGAメディカルケアクリニックにおける症例です。

• ・2、3ヶ月後、髪質の変化や抜け毛の減少が自覚でき、見た目にも違いが出る
• ・4ヶ月後、毛量が増える
• ・6ヶ月後、発毛効果がピークを迎え、薄さが気になる部位の毛量が回復

（引用元：AGAメディカルケアクリニック

AGA治療では6ヶ月を一区切りとしているクリニックが多くなっています。治療を始めた時点ですでに重症だった方は、効果が出るまで1年程度かかることもめずらしくはありません。

6ヶ月経過しても効果がないようであれば医師に相談しましょう。

AGA治療の効果が出るのが早い人の特徴

AGA治療薬の効果が早く出る人には次のような特徴がみられます。

• ・治療開始時点でAGAがあまり進んでない人
• ・年齢が若い人
• ・病院やクリニックで治療を開始した人
• ・内服薬・外用薬など複数の治療を取り入れている人
• ・きちんと用法を守り治療を継続できる人

AGA治療は早く始めるほど、効果も早くあらわれます。

実は、先程示したヘアサイクルの回数は一生の中で上限があり、40～50回が限界といわれています。つまり、ヘアサイクルが短くなってしまったAGAの方は、通常よりかなりの速さでヘアサイクルが終了してしまうということになりますよね。

AGAの治療が早いほうがよいというのは、ヘアサイクルの回数が少しでも多く残っている状態で治療した方がよいということです。

薄毛が気になりだした時点で医療機関を受診し治療を開始しましょう。もちろん治療を受けるからには、用法を守りきちんと継続することが大切ですね。

AGAの治療効果が見られない人の共通点

逆にAGA治療薬の効果が見られない人にはどのような共通点があるのでしょうか。

• ・AGAの進行が重度の人
• ・治療開始後の初期脱毛の可能性
• ・AGA以外の脱毛症の人
• ・治療薬が自分に合っていない人
• ・用法を守って服用などを継続できない人

AGAは放置しておくとどんどん進行していきます。AGAの進行が進みすぎてしまうと効果が出るまでに1年程を要したり、効果がみられないということになりかねません。

また、治療開始直後に初期脱毛がおこることがあります。これは薬により古い毛に代わり新しい毛の成長を促されているためで、一時的であり心配はいりません。

その他には、AGAと思っていたところ実は違うことが原因の脱毛症であったという場合も効果が出にくいでしょう。 いずれにせよ、効果が出ないと疑問に思ったら、遠慮せずに医師に相談しましょう。

AGA治療薬で効果が出れば完治？

「AGA治療薬で嬉しいことに効果が出た！」となれば、完治したと考えて治療を辞めても大丈夫なのでしょうか？

AGAの治療薬をSTOPすると元にもどってしまう

残念ながら、AGAは治療をやめると徐々に元に戻っていきます。

治療中はAGAの進行を遅らせているだけなので、治療を中断すると再びAGAは進行していきます。 「髪の毛が生えていてほしい！」と願う間は治療を続けましょう。

AGA治療薬を辞めると後悔する?効果が出たあと辞めるタイミングは？

では、どのタイミングで治療を辞めればよいのでしょうか。 せっかく治療薬の効果があって見た目も変わっていたのに、元に戻るのですから後悔しないタイミングで辞めたいですよね。 次のようなタイミングで辞めることをおすすめします。

• ・金銭的にきびしくなったとき
• ・薄毛が気にならなくなったとき
• ・副作用が出てきたとき

副作用が出てきたり、金銭的にきびしくなってきたときは無理せずに治療を辞めましょう。

それ以外のタイミングとしては、ライフステージの変化と共に外観に対する価値観も変化し薄毛が気にならなくなったときが「辞めどき」といえるでしょう。

AGA治療薬で効果があれば減薬も可能

AGA治療薬で効果の合った方は、治療を辞めずに減薬することも可能です。AGA治療で十分な効果を得たあとであれば、減薬して現状の髪の状態をキープできるのはうれしいですね。

治療薬の種類を減らす、服用量を減らすなど経済的にも身体的にも負担が軽くなります。減薬を希望する際は医師に相談するとよいでしょう。

AGA治療で後悔しないための3つのポイント

ここではAGA治療で後悔しないポイントを3つ紹介します。

クリニック選びは慎重に

クリニック選びは最も大切なポイントです。

AGAの症例や経験が豊富か

AGA専門医としていなくてもAGAの症例や治療経験が豊富なクリニック（医療機関）を選びましょう。

立地条件はどうか

AGA治療はおよそ月に1回のペースで6ヶ月通うことになるでしょう。家から近いか、駅から近いか、通勤の途中にあるか、駐車場はあるかなど自分のライフスタイルを考慮して選びましょう。

カウンセリングは十分か

初めてAGA治療を受ける方にとっては不安もたくさんあるでしょう。治療前にしっかりカウンセリングをして安心して臨めるクリニックを選びましょう。

副作用について理解しておこう

治療薬を服用するうえできちんと副作用についても理解しておきましょう。 AGA治療薬の副作用として、主に次のような症状があげられます。

• ・抑うつ症状
• ・性欲減退
• ・勃起不全
• ・呼吸困難
• ・肝機能障害
• ・頭皮のかぶれ・かゆみ

AGA治療薬での副作用はまれなことですが、いざ副作用を発症してもあわてないよう、不安な方は事前に医師に聞いておきましょう。

治療薬の効果が下がるNG行為

つぎのような行為は、AGA治療薬の効果を下げてしまいます。

• ・頭皮へのダメージ
• ・ストレス
• ・偏食
• ・ダイエット
• ・睡眠不足

基本的に「髪や地肌の健康に良くないこと」はNGです。

頭皮へのダメージに関しては紫外線や誤ったシャンプーの仕方に気を付けてください。シャンプーで頭皮の汚れや余分な皮脂を取り除くことは大切ですが、ゴシゴシ洗うのはNGです。

できれば髪に優しい低刺激のアミノ酸系シャンプーで優しくシャンプーしましょう。

髪や地肌が健やかに成長できない行為はできるだけ避けて生活してください。すべては希望の髪の毛になるためです。

AGA治療は早いほど効果的！抜け毛が気になったら早めの治療を

AGA「男性型脱毛症」は医学的にきちんと承認された薬で改善でき、治療開始が早ければ早いほど効果的です。

治療薬もさまざまあり、しっかり医師と相談して処方してもらうことで、たいていは6ヶ月程度で十分な効果がみられます。

ただし、治療を辞めてしばらくすると元に戻ってしまうことは理解しておきましょう。 AGAでもきちんとクリニックで治療すれば、悩める毛髪も見違えるようになりますよ。

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