ED治療に効果が期待できる薬はどれ？効果発現時間や持続時間についても紹介

「ED治療薬にはどんな種類があるの？」 「自分に合ったED治療薬が分からない」 など、EDを改善するために効果的なED治療薬に関して疑問を抱いている方もいますよね。 ED治療に効果的な薬には3種類あり、それぞれ特徴や効果、服用タイミングなどが異なるため、選ぶのに迷ってしまうという方は多くいます。

そこで本記事では、ED治療薬それぞれの特徴や効果、ED治療薬がなぜEDに効果をもたらすのかなどを詳しく紹介します。 また、ED治療薬の選び方や服用タイミングなどについてまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。

ED治療に効果的な薬は「バイアグラ」「シアリス」「レビトラジェネリック」の3種類！それぞれの特徴・効果について詳しく紹介

ED治療に効果的な薬には、バイアグラ・シリアス・レビトラジェネリックの3種類があります。 それぞれの特徴・効果についてここで紹介するので、自分の悩みに合った薬を見つけてみてください。

ED治療薬「バイアグラ」

バイアグラは世界初のED治療薬として有名で、ED診療ガイドラインで推奨されるほどの確かな効果が期待できる治療薬です。 服用すれば勃起するという製品ではなく、服用後に性的刺激を感じることで勃起し、その勃起状態をサポートするといった位置付けの治療薬です。 そのため、性的興奮がなければ勝手に勃起することはなく、バイアグラの服用によってずっと勃起した状態になるということはありません。

バイアグラの特徴・効果①：賢者タイム(不応期)の短縮

賢者タイムとは不応期とも呼ばれ、男性が射精後に性的興奮が冷めた状態になってしまい、性的な欲求の高まりが起こらなくなってしまう時間のことを指します。 男性の平均的な不応期の時間は20〜30分と言われていますが、年齢とともに長くなることも分かっています。 バイアグラ100mg服用時には、10.8分だった賢者タイムが2.6分まで短縮されたという報告もあり、賢者タイムの短縮の効果が期待できます。

バイアグラの特徴・効果➁：早漏改善を期待できる

一般的に早漏とは、挿入後1分以内に射精してしまうことを指します。 病気ではないため、医学会において早漏の明確な定義はされていませんが、バイアグラには早漏改善に効果があるという研究データも複数あります。 バイアグラで早漏が改善されたというメカニズムは解明されていませんが、早漏にはストレスやプレッシャーが原因で発症する「心因性早漏」があり、薬を服用すれば勃起できるという自信で気持ちが楽になって、早漏が改善されるとも考えられます。

バイアグラの特徴・効果③：普段よりも大きくなる可能性がある

バイアグラを服用したからといって、自然に勃起したり、性欲が増したり、男性器のサイズが増大したりすることは基本的にありません。 ですが、性的な興奮を得ても、PDE-5という酵素により海綿体の血管壁が完全には緩まず、本来のサイズよりも小さいサイズの勃起になってしまう方が年齢を重ねるにつれて増えています。 そのため、バイアグラを服用することで海綿体の血管が広がり、大量の血液が陰茎に流れ、本来のサイズまで膨らませることが期待できます。 結果として、普段よりも大きくなる方も多くいます。

バイアグラの特徴・効果④：アルツハイマーの発症リスクを低下させる可能性がある

アルツハイマー病は、脳が萎縮して日常行動や記憶、思考に問題を起こす脳の病気で、認知症患者の80%を占めている疾患です。 アメリカの研究グループが720万人以上の健康保険請求データをもとにバイアグラのジェネリック品であるシルデナフィルを服用している方と、そうでない方の6年間分のアルツハイマー病の発症比率を調査したところ、服用している方は、アルツハイマー病の発症リスクが約69%も低くなったことが明らかになっています。

ED治療薬「シアリス」

シアリスは、緩やかな効果が長時間続くED治療薬です。 金曜日の夜に服用すると日曜日の昼まで（最大36時間ほど）効果が続くことから、「ウィークエンドピル」とも呼ばれています。 また、シリアスは販売開始以来100ヶ国以上で1,000万人以上の方が使用しており、2013年には、世界シェアNo.1のED治療薬になっています。

シアリスの特徴・効果①：「PDE-5」の働きを抑える

男性が何らかの性的刺激を感じると、脳の中枢神経が興奮して「cGMP」という物質が合成され、男性器の海綿体にある平滑筋が緩むことで、通常よりも多くの血液が男性器に流入し、勃起します。 しかし、ずっと勃起した状態が続くと困るため、体の中には勃起を抑える酵素「PDE-5」が存在しています。 このPDE-5は、勃起を促すcGMPを分解する作用があり、性的興奮が収まると勃起が収束していきます。 EDは、性交渉時にもPDE-5が優勢の場合に起こりますが、シアリスは、PDE-5の働きを抑制する効果があるため、勃起を促進させることができるのです。

シアリスの特徴・効果➁：アンチエイジング作用

シアリスには、血管内皮細胞機能を改善し、血管を若返らせる、所謂、アンチエイジング作用の可能性が高いことが分かってきています。 血管内皮細胞の若返りによって、生活習慣病の発症を抑制し、体の老化防止につながります。

シアリスの特徴・効果③：効果持続時間が長い

効果持続時間が非常に長いのは、シリアスの最大の特徴です。 従来のED治療薬は即効性に優れている反面、効果持続時間はせいぜい4～8時間と短めでした。 ED治療薬は安全のためにも1日に1回しか服用することはできないため、効果持続時間が短いバイアグラやレビトラジェネリックは、服用のタイミングに注意する必要があります。 また、連続で服用するときは24時間の間隔が必要であるため、一日に複数回性行為をする方には不向きな薬でした。 シアリスの効果は服用した翌日も続くため、服用のタイミングにそこまで気を遣う必要がなく、複数回の性行為にも適しています。

シアリスの特徴・効果④：効果ピーク時間の幅が広い

シアリスの血中濃度が最高になるのは服用してから約3時間後であると、製造販売元である日本新薬がデータを公表しています。 しかし、シリアスは、体内で分解されるスピードが緩やかであるため、長い時間一定の血中濃度がキープできます。 高い効果を得ることができる時間の幅が広いのもシアリスの人気の秘訣です。

シアリスの特徴・効果➄：食事内容が効果にあまり影響しない

バイアグラやレビトラジェネリックは、食事の影響を受けやすい性質があり、特に脂肪分の多い食事の前後に服用すると有効成分の吸収率が大きく低下するのが特徴でした。 シアリスはこのようなデメリットを解決すべく、食事の影響を受けにくいように開発されています。 服用前後の食事にあまり注意することなく、自由なタイミングで使用できるのも嬉しい特徴です。

ED治療薬「レビトラジェネリック」

レビトラは販売元のバイエル薬品が、2021年10月に販売を中止しました。 販売が中止された理由は、「ドイツの工場で次回以降の生産や入荷の目処が立たなかった」からであり、レビトラそのものに異常があったわけではありません。 現在はレビトラの代替品として、「レビトラジェネリック」が販売されています。 効果はほぼ先発品そのままで、値段も安価です。

レビトラジェネリックの特徴・効果①即効性がある

レビトラジェネリックは、即効性が高く、早いと15分ほどで効果を感じる方もいます。 これは、有効成分のバルデナフィルが水に溶けやすく、素早く体内に吸収されるためだと考えられています。 さらに、効果の持続時間は8時間程度であり、バイアグラよりも長いです。

レビトラジェネリックの特徴・効果➁勃起を促す効果がある

複数あるED治療薬の中でも、レビトラジェネリックが勃起力が一番強く、硬さも出るとされています。 ただし、硬くなりすぎて感度が鈍くなる場合があります。

レビトラジェネリックの特徴・効果③性的興奮が生じた際に勃起をサポートする

レビトラジェネリックは、陰茎への血流を促進することで勃起させる治療薬です。 性欲を増進させる薬ではないため、薬を飲んだだけでは勃起しないことは知っておきましょう。 性的興奮がおさまれば効果もなくなりますが、薬の効果が続いている時間内であれば、再度性的興奮が生じて勃起することは可能です。

ED治療薬がEDに効果的なのはなぜ？答えは「PDE5を減らす」を減らすことにあった！

日本には、3種類のED治療薬がありますが、全てPDE5を阻害する効果でペニスの血管を拡張し、海綿体への血流量を増やして勃起の補助をしてくれます。 PDE5は、海綿体に多く存在する酵素であり、勃起に必要不可欠で、血管拡張物質であるサイクリックGMPを分解する作用があります。 正常な勃起ができる状態であれば、性的な刺激、脳、陰茎、サイクリックGMP増加、PDE5が妨害、サイクリックGMPが優勢になって勃起をします。 しかし、勃起できない状態では性的な刺激、脳、陰茎、サイクリックGMPが増加する、PDE5が妨害する、PDE5が優勢となるため、勃起ができない状態となります。 PDE5の阻害薬であるED治療薬を飲むことでPDE5を減らすことができるため、PDE5の妨害は弱くなり、サイクリックGMPが優勢となって血管を緩め、拡張することで十分な血液量がペニスに流れ込み、勃起を正常化させます。 そのため、ED治療薬を飲むことで自動的に勃起し続けるような状態にはならず、脳が性的興奮となる刺激を受け取ったときに勃起を促し、持続させるように働きかけるのです。

ED治療は選ぶ薬によって効果発現時間もバラバラ！効果持続時間が長いのはどれ？

ここで、ED治療薬の効果発現時間・効果持続時間について紹介します。

バイアグラの効果発現・持続時間

バイアグラの効果発現は、服用して1時間ほどかかります。 効果持続時間は、約4～5時間ほどです。

シリアスの効果発現・持続時間

シリアスの効果発現は、服用して約1～2時間ほどかかります。 効果持続時間は、約30〜36時間と、ED治療薬の中では、一番長いです。

レビトラジェネリックの効果発現・持続時間

レビトラジェネリックの効果発現は、服用して約30分ほどで、ED治療薬の中で一番早く効果を感じられます。 効果持続時間は、約5〜10時間ほどです。

ED治療に効果的な薬はどんな人におすすめ？服用してはいけない人はいるの？

ED治療薬には、おすすめな方と服用してはいけない方がいます。 ここで、どのような方におすすめで、どのような方は服用してはいけないのかについて説明します。

ED治療薬がおすすめな人

ED治療薬がおすすめな方は、以下の方々です。 ED治療薬 おすすめな方 バイアグラ 知名度のあるED治療薬を活用させたい方 シリアス 効果を長く持続させたい方 レビトラジェネリック 即効性・強い勃起力を求めている方 ED治療薬は、それぞれ効果発現や持続時間、特徴が異なるため、どの治療薬がどのような方に向いているかも違ってきます。 自分に合った治療薬の判断がつかない場合や初めて使用する方は、ぜひ上記の例を参考に選んでみてください。

ED治療薬を服用してはいけない人

以下の方は、ED治療薬を服用することはできません。 心血管系障害を有するなど性行為が不適当と考えられる方 ED治療薬の併用禁忌薬を服用している方 重度の肝機能障害のある方 低血圧または治療による管理をしていない高血圧の方 網膜色質変性症の診断を受けた方 脳梗塞・脳出血や心筋梗塞の既往歴が最近6ヶ月以内の方　など 上記に当てはまる方は、ED治療薬を服用することができません。 また、クリニックによっては服用できる方の対象が異なることもあるため、カウンセリング時にきちんと確認しておくことをおすすめします。

ED治療に効果が期待できる薬でも副作用には注意が必要！正しい服用方法・保管方法は？

ED治療に効果が期待できる薬であっても副作用には注意が必要です。 ここで、ED治療薬の副作用をはじめ、正しい服用方法や保管方法について紹介します。

ED治療薬の副作用

ED治療薬は、血管を広げる薬のため、それに伴う副作用が出ることがあります。 多い症状は、ほてり・頭痛・鼻づまりなどで、稀に動悸やめまい、目の充血や消化不良、胸焼けなどが起こることもあります。 バイアグラでは物が青く見える「青視症」「彩視症」を引き起こしたり、シアリスでは、腰背部痛や筋肉痛、四肢痛が引き起こされることもあります。 副作用は薬の効果が切れるとともに消失して、後遺症なく改善するため、それほど心配することはありません。 もし症状が長引く場合は、クリニックに相談してみることをおすすめします。

正しい服用方法

ED治療薬は種類を問わず、1日1回、水で服用するのが基本の飲み方です。

正しい保管方法

ED治療薬を保管する際は、直射日光が当たらず、湿気の少ない場所で保管してください。 また、使用期限が切れたものは服用しないようにしましょう。 小さなお子さんがいる家庭では、お子さんの手が届かない場所で保管してください。

効果が期待できるED治療薬はどう選ぶ？コツは「製剤」と「容量」の決定がポイント！

ED治療薬を選ぶ際は、製剤と容量がポイントです。 ここで、ED治療薬の選び方について詳しく説明します。

ED治療薬の選び方①：製剤の決定

ED治療薬を選ぶ際は、まずは自分に合った製剤を決めてください。 以下、それぞれのパターンに合ったED治療薬です。 とにかく勃起力を高めたい方→レビトラジェネリック　 飲んでからすぐに効果を感じたい方→レビトラジェネリック（副作用が強い場合はバイアグラ） 副作用の少ない薬が飲みたい方→シリアス　 行為前に食事をとることが多い方→シリアス　 挿入側ではないが勃ちやすくしたい方→シリアス ED治療薬の効果として、とにかく勃起力が強く、早く効くのはレビトラジェネリックです。 バイアグラよりも早く効き、かつ効果が高いため、効果をすぐに感じたい人はレビトラジェネリックを選んでみてください。

ED治療薬の選び方➁：容量の決定

製剤を選んだら、容量を決めます。 多くの製剤には、低用量と高容量の2種類がありますが、おすすめは高容量を半分に切って、用途に応じて半分または全部服用するという方法です。 高容量の製剤の方が値段的にはお得なので、1回あたりの使用をより経済的にすることができます。 また、ジェネリック薬品は半分でカットしやすいように工夫されているので、市販のピルカッターなどで製剤を半分に切り、保存しておくことをおすすめします。

ED治療薬の処方を受けたい場合は泌尿器科のある病院へ！ ED治療薬の処方を受けたい場合は、泌尿器科を受診すると良いです。 泌尿器科は、主に尿路系や生殖器系について診療を行う科です。 EDは生殖器系の疾患のため、基本的には泌尿器科の専門領域となっています。 問診を通してED治療薬を使っても良いかの的確な判断をしてもらえるので、初めて受診する方も安心です。

ED治療に効果のある薬を服用する前に解消したい疑問！みんなが気になるよくある質問とは？

ここでED治療薬に関するよくある質問と回答について紹介します。

食後に服用すると効かない？

ED治療薬別に、それぞれの服用タイミングを表にまとめました。 治療薬 服用タイミング バイアグラ 空腹時or食後2時間空けてから シリアス いつでもOK レビトラジェネリック 空腹時or食後 バイアグラは食事の影響を受けやすいので、食後に服用すると効果が認められないケースがあります。 レビトラジェネリックを食後に服用する場合は、脂っこい物はさけてあっさりとした食事にすることをおすすめします。

服用し続けると効果は薄れるの？

一般的に薬を服用すると体に耐性ができて効かなくなってくると考えられていますが、ED治療薬は、服用すればするほどEDが改善されます。 足りない部分を補う薬のため、継続的に服用することで足りない部分が少なくなり、血管はより一層健康になります。 また、一度ED治療薬を使うと「薬なしでは勃起出来なくなるのでは？」と、心配する方もいますが、ストレスなどから生じる心因性の勃起障害の場合は、何度かED治療薬を使って性交渉に対する自信を取り戻せば、ED治療薬がいらなくなることもあります。

飲酒の影響はある？

ED治療薬とアルコールの相互作用はありませんが、たくさん飲酒した場合は、効果が低下するケースがあります。 これは、EDでない方でもたくさん飲酒したときに性交に失敗する場合と同じで、飲酒で大脳の性中枢の興奮が抑制されるためと考えられます。 これは、飲酒で大脳の性中枢の興奮が抑制されるためと考えられます。 性的興奮が抑制されればED治療薬を飲んでいても飲んでいなくても勃起するのは困難です。

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ED治療は効果が期待できる自分に合った薬で改善を！

ED治療薬それぞれの特徴や効果、ED治療薬がEDにもたらす効果などについて紹介しました。 ED治療薬には3種類あり、症状や目的によっておすすめの方が異なります。 病院の泌尿器科を受診することで、自分に合った治療薬が見つけやすくなるため、自分に合った治療薬が分からない場合は医師に相談してみましょう。 今回紹介した内容を参考に、ぜひ自分に合った薬でEDを改善してください。