【ミノキシジルの副作用を徹底調査】女性が使うと危険？効果も合わせて独自調査

ミノキシジルは、薄毛治療に効果的な治療薬のひとつで、薄毛治療薬としてはめずらしく、男女ともに使うことができます。

ミノキシジルには発毛につながる有効成分があるのは事実ですが、その一方で副作用もいくつか確認されています。

ミノキシジルの効果と女性が使う場合の注意点も合わせて見ていきましょう。

【ミノキシジルの副作用はやばい？】やめるとどうなるのかを徹底調査！発症確率も合わせて効果を解説　

ミノキシジルとは、もともと高血圧の治療のために現ファイザー社のアップジョン社が開発した薬の成分の1つです。

ミノキシジルの副作用として多毛症が認められたため、あらためて発毛剤として開発が進められました。

薄毛治療薬として、ミノキシジルには3つの効果があります。

• 発毛
• 抜け毛の進行の予防
• ヘアサイクルの改善

ミノキシジルには血管を広げる作用があり、それが頭皮の血行を促進し、発毛効果を発揮するとされています。

血管がひろがると血流が良くなり、髪の毛に必要な栄養素を行き渡らせることができるので、AGAだけでなく、ほとんどの脱毛症に効果が期待できます。

ミノキシジルは、発毛に必要な毛母細胞が死滅（アポトーシス）するのを抑制する働きがあります。乱れたヘアサイクルが整うことで、抜け毛が減って、育毛や発毛が促進されるようになります。

ミノキシジルは主に薄毛治療のための男性用発毛剤として、1999年に市販が開始され、2005年には女性用のミノキシジルも販売されています。

薄毛治療薬には、男性用と女性用があり、男性では薄毛治療の代表として使用されている薬でも、女性には使用できない場合があります。ミノキシジルは、男性でも女性でも使用できる薄毛治療薬で、女性の場合はミノキシジル1％が推奨されています。

薄毛治療に高い効果のあるミノキシジルは、外用薬と内服薬の2つの使用方法があります。それぞれ効果に大差はありませんが、内服薬の方が体内での吸収率が上がるため、効果が高いと考えられています。

ミノキシジルでの薄毛治療を始めるのは専門クリニックで医師の診断のもと処方された治療薬を使うことをおすすめします。

外用薬

基本的には1日2回。薄毛が気になる部分に塗って、頭皮マッサージをするのが効果的です。入浴後は体が温もり、血行もよくなっているので、ミノキシジルを塗るのに良いタイミングです。

内服薬

ミノキシジルの内服薬は、日本ではまだ厚生労働省に承認されていません。外用薬は厚生労働省に承認されているので、ドラッグストアや薬局に並んでいますが、内服薬の市販はありません。

ミノキシジルの血管を広げる作用が血流を良くしますが、一方で心臓に負担がかかるため、厚生労働省からの承認が日本ではおりていません。

しかし、薄毛治療でのミノキシジルの高い効果は事実のため、医師の判断で処方しているクリニックはあります。内服薬を服用する場合は、必ず専門のクリニックの医師の診察を受けて、処方された内服薬を医師の指示どおり服用します。

ミノキシジルの内服薬を使用すること自体は悪いことではありません。ただし、必ず専門のクリニックで医師の診察を受け、処方されたとおりに服用する必要があります。

ミノキシジルは外用薬、内服薬のどちらも効果が現れるまでには6ヶ月以上かかります。そのため、根気強く使用を続けることが大切です。

ミノキシジルの副作用について

ミノキシジルは薄毛治療に有効な成分であることは確かですが、その一方でいくつかの副作用も確認されています。

ミノキシジルの特徴的な副作用としては、

• 動悸や息切れ
• 頭痛やめまい
• 体毛の増加
• 手足や顔のむくみ
• 心臓の疾患
• 肝臓の機能障害

などが挙げられます。

しかし、その副作用の発生頻度は全体的に低く、ミノキシジル5％含有外用薬においても、副作用の発生率は3,072例中271例（8.82％、378件）」というデータが厚生労働省から報告されています。

さらに薬の服用を長期間続けても、重篤な副作用の報告はほとんどなかったことから、ミノキシジルが安全性の高いAGA治療薬であることがわかります。

ミノキシジルが薄毛治療において有効な成分であることは、厚生労働省からも承認されていますが、いくつかの副作用はあります。

ミノキシジルが含まれた外用薬は、ドラッグストアや薬局で購入することができますが、自分の薄毛の症状に合っているのかどうかの判断は難しいものです。

自分の症状に合った治療をするためにも、専門のクリニックで医師の診察を受けることをおすすめします。

医師が外用薬か内服薬の処方を判断してくれるため、副作用の症状についても安心して相談することができます。

【ミノキシジルの副作用①】初期脱毛による抜け毛の増加

治療を開始した段階でみられる抜け毛の増加を「初期脱毛」といい、ミノキシジルの使用を開始後2週間～8週間ほどの期間で起こる可能性があります。

個人差はありますが、初期脱毛の症状は薄毛治療を行う際に多くの人にみられる副作用です。

初期脱毛が起こるメカニズムは「ヘアサイクル」に関係があり、ヘアサイクルが正常に戻る過程で起こる症状です。次第に治まるので心配しすぎることはありません。

ただし、初期脱毛が異常に多く不安を感じる場合は、使用量の調整や一時的に服用を中止することを医師に相談しましょう。

【ミノキシジルの副作用②】手足や顔のむくみ

ミノキシジルの働きで末梢血管が拡張すると、中枢の血液量が低下します。

すると、身体は血液が足りないと勘違いを起こし、血液を増やすように働きかけます。その結果、増えすぎた血液により身体にむくみの症状が現れてしまうのです。

これは一過性の症状で改善することがほとんどですが、まれに心機能の低下を伴うむくみが起こる場合があります。少しでも違和感があるときはすぐに病院の診察を受けてください。

また、ミノキシジルを使用すると腎機能からのナトリウムの排泄量が低下し、むくみ（二次性浮腫）が起こる可能性が指摘されています。

明確なメカニズムは不明ですが、体内の水分バランスに変化が生じるためと考えられていて、急激な体重増加やむくみの症状がみられることがあります。

体内に水分が溜まってむくんだ状態を放っておくと、心臓に負担をかけて心不全などを引き起こす可能性があるため注意が必要です。

とくに、むくみと共に夜間の息苦しさや、咳などの症状が出た場合は速やかに病院を受診しましょう。

【ミノキシジルの副作用③】体毛の増加

ミノキシジルの内服薬は、服用すると成分が体内の血液によって全身に運ばれます。

そのため、髪の毛だけではなく、額や頬のひげ、胸や背中、脚などの体毛までもが長く伸びて濃くなる可能性があります。

体毛の増加は、治療薬が効いている証拠であるためあまり心配する必要はないことですが、体毛がコンプレックスの人や女性の場合は深刻な副作用です。

外用薬を医師から処方された場合は、多毛症を防ぐために、ミノキシジルを頭皮以外の部位に付着させないように注意することが大切です。ミノキシジル外用薬を頭皮に付けるときは、手袋を着用したり、コットンを使用したり、薬剤が顔や身体につかないように気を付けましょう。

どうしても気になる人は医師に相談して、ミノキシジル以外の治療方法を検討してみてもよいでしょう。

【ミノキシジルの副作用④】心臓の疾患

ミノキシジルを内服する場合の副作用として、狭心症や心筋梗塞などの心疾患の事例が報告されています。

狭心症

狭心症とは、心臓に栄養や酸素を送っている冠動脈が狭くなり、一時的な血流不足のことをいい、胸痛や息切れなどが症状としてみられます。

心筋梗塞

心筋梗塞は、狭心症が悪化した状態で、心臓が酸素不足になり開始する病気のことです。

このような心臓の疾患は、以下の2つが主な原因で引き起こされます。

• ミノキシジルの抹消血管を拡張させる働きが、冠動脈の収縮する動きを緩め、心臓へ運ぶ血液量を減らしてしまうから
• ミノキシジルの脈拍数を増加させる働きが心臓に負担をかけることと、ミノキシジルの影響で動きが鈍っている冠動脈から心臓へ酸素を送る能力とのミスマッチで、相対的に心臓への酸素供給が足りなくなるから

狭心症が悪化して心筋梗塞になる場合もあります。

ただ、ミノキシジルを使用しただけで、心臓へ運ばれるはずの血液がまったく行き届かなくなることは考えられません。

そのため、ミノキシジルの使用だけが原因で心筋梗塞を発症することはまずないでしょう。

報告件数は少なく、起こる可能性はきわめて低い副作用です。また、心不全の副作用もごくまれに報告されていますが、治療薬との因果関係は明確にされていません。

心疾患の既往歴がある人や、高齢者、心臓に影響を及ぼす可能性がある他の薬剤を使用している人は十分な注意が必要です。

【ミノキシジルの副作用⑤】肝臓の機能障害

ミノキシジルの内服薬は、肝臓で代謝される治療薬であるため肝臓に負担がかかります。

肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれ、何か異常が起こっていたとしても、自覚症状がほとんどないのが特徴です。

ミノキシジルの内服薬の副作用で、肝機能障害を引き起こすことはきわめてまれと考えられていますが、重篤化すると肝不全になる危険性があります。

ミノキシジルの内服薬を処方された場合は、定期的な血液検査を行い、肝臓の状態を確認することが大切です。

血液検査の結果で肝酵素の上昇がみられた場合は、すみやかに医師に相談し、服用の中止や薬の量の調整をする必要があります。

【ミノキシジルの副作用⑥】頭痛・めまい・動機・息切れ

頭痛

ミノキシジルの血管を拡張する働きが、頭皮に栄養を送る血管だけではなく、身体のさまざまな部位の血管に作用する可能性があります。頭の中の血管が広がると、神経を刺激して頭痛を引き起こします。

ミノキシジルの副作用で起こる頭痛の特徴は、「頭の片側が痛む」「目の奥がズキンズキンと痛む」などの群発性頭痛の症状です。ミノキシジルの内服薬を開始してから、このような頭痛の症状がある場合は、副作用の可能性もあります。

副作用には個人差があるため、ミノキシジルが原因の副作用かどうか自己判断は禁物です。

痛みがひどい場合や何らかの異変を感じたら、早めに受診し、内服薬の一時中断や薬の量の調整などを医師に相談しましょう。

めまい

ミノキシジルはもともと降圧剤として開発されているため、血管を拡張させる作用で血圧が下がる可能性があります。それにより、副作用としてめまいを起こすかもしれません。

• 頭痛（0.33～0.38％）
• 浮動性めまい（0.20～0.25％）
• 体位性めまい（0.03％）
• 動悸（0.2％）

引用：ミノキシジル（外用薬・塗り薬）効果・副作用・初期脱毛について | Dクリニック【公式】薄毛・AGA治療の総合クリニック

ミノキシジルの副作用によるめまいが起こる可能性はそれほど高くありませんが、ふだんから血圧が不安定な人や心臓疾患がある人は、自己判断での使用は思わぬ体調不良を引き起こすかもしれません。事前に医師と相談しましょう。

動悸・息切れ

ミノキシジルの内服により、動悸や息切れの副作用が起こる可能性があります。

ミノキシジルはもともと降圧剤であるため、血管を拡張する働きにより、血圧が下がる作用があるからです。

血圧が不安定な人や心臓疾患がある人などは、新機能障害や不整脈が憎悪する可能性もあります。

まれな副作用ではありますが、もともと低血圧の人やもともと高血圧で降圧剤を服用している人、心臓に障害がある人はミノキシジルの服用については必ず医師に相談してください。

【ミノキシジルの副作用とは】内服での使用は危険？おすすめクリニック5選を独自調査

ミノキシジルの内服薬は日本では市販されておらず、専門クリニックを受診して、医師の判断のもと処方されるものです。内服薬は体内で吸収されるため、外用薬よりも効果を期待できると考えられていますが、そのぶん副作用に注意が必要だからです。

専門クリニックで医師に症状を診てもらい、自分には外用薬がいいのか、それとも内服薬が合っているのか判断してもらえるので、安心して薄毛治療を受けることができます。

ここからは独自調査した王道のおすすめクリニックを紹介します。

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【ミノキシジルは女性の薄毛に効果抜群】副作用に気を付けて医師と相談をしながら安全に薄毛治療をしましょう

ミノキシジルは女性にも効果が期待できますが、妊娠する可能性がある女性の場合は注意が必要です。

ミノキシジルは血流をよくする働きがあるため、心臓に負担がかかります。妊娠中にミノキシジルを服用すると、胎児の心臓にも強い負担がかかる恐れがあるため、妊娠中は使用は避けるべきです。

授乳期間も母体に影響を与えかねないので、薄毛治療は医師に相談してから始めましょう。

また、女性が男性と同じ製品を使うと、副作用が強く現れて症状の悪化を招く恐れがあるため、市販のミノキシジルを使用する際は、必ずミノキシジル1％配合の女性用製品を使うことが重要です。

ミノキシジルの副作用に注意して、医師の診察のもと安全に薄毛治療をしましょう。