ピコレーザーとピコトーニングの違いは?ピコスポット・ピコフラクショナルも交えて違いや効果を徹底比較
「ピコレーザー」と「ピコトーニング」という言葉を耳にすることが増えた一方で、これらの違いがわからず迷う方も多いのではないでしょうか?
ピコレーザーは美肌治療の総称であり、その中でもピコトーニングやピコスポット、ピコフラクショナルといった施術が存在します。
それぞれ効果が異なるため違いを理解して適切な施術を選ばなければ、理想の美肌にはなれません。
本記事では、ピコレーザーとピコトーニングの違いを軸に、ピコスポットやピコフラクショナルも交えて特徴や効果を徹底比較します。ぜひ参考にして、自分の肌悩みにぴったりの治療法を見つけましょう。
ピコレーザーとピコトーニングは何が違う?ピコトーニングはピコレーザーの1種
ピコレーザーとピコトーニングは違う美容施術だと思っている方も多いと思います。実は、ピコトーニングはピコレーザーという施術の中の1種類です。
ピコレーザーとは
ピコレーザーとは、超短パルスレーザーを利用した新しい美容技術です。従来のレーザーは、パルス幅がナノ秒(10億分の1秒)単位であったのに対して、ピコレーザーはピコ秒(1兆分の1秒)の単位となっています。
【ピコレーザー(PICO LASER)の特徴例】
引用:https://aoki-tsuyoshi.com/opinfo/skincare/picolaser/
熱の影響が少ないため、従来のレーザーに比べて肌や組織への負担が少なく、痛みやダウンタイムが少ないのが特徴です。主にシミやタトゥーの除去、ニキビ跡の改善、肌の若返りなどの施術に用いられます。
従来のレーザーよりも細かくターゲットを破壊できるので、微細な色素沈着や深い皮膚層にも対応可能です。
ピコトーニングはピコレーザーの一種
ピコトーニングは、このピコレーザーという施術の中の1種類です。ピコレーザーには3つの照射モードがあり、その中の1つがピコトーニングです。
照射モード(照射の方法)が違えば、効果やダウンタイムの状態も異なります。施術を受ける際は、目的や肌悩みに応じて最も適した照射モードを選ぶことが大切です。
次の項で、ピコトーニングをはじめとした3つの照射モードについて解説します。
ピコレーザーの照射モード別|ピコトーニング・ピコフラクショナル・ピコスポットの仕組みや効果の違いを比較
ピコレーザーの照射モードは、下記の3つです。
- ピコトーニング
- ピコフラクショナル
- ピコスポット
これらの仕組みや効果の違いをみていきましょう。
【ピコレーザー施術①】ピコトーニング
ピコトーニングは、レーザーを広範囲に低出力で照射する治療法です。レーザーがメラニン色素に作用し色素沈着を穏やかに分解するため、顔全体に広がるシミやそばかすの改善や、顔全体のトーンアップに有効です。
また、これまでのレーザーでは悪化すると言われる肝斑の改善にも適しています。
ピコトーニングは低出力のため、施術中の痛みは軽度でダウンタイムもほとんどないのが特徴です。
数回の施術を重ねることで、徐々に透明感のある明るい肌を実現します。ピコトーニングは、肌への負担が少ないため、継続的なメンテナンスとしても適しています。
【ピコトーニングの特徴例】
引用:https://aoki-tsuyoshi.com/opinfo/skincare/picolaser/
ピコトーニングの特徴 | |
---|---|
・3つの中で最も低出力で広範囲 ・肌へのダメージが最も少ない ・薄いシミやそばかす、肝斑の除去、肌のトーンアップに有効 |
【ピコレーザー施術②】ピコフラクショナル
ピコフラクショナルは、肌表面に微細な点状の比較的強いレーザーを照射する治療法です。微小な損傷を受けた皮膚は創傷治癒力によって、コラーゲンやエラスチンの生成が促進され、肌の弾力やハリが高まります。
ニキビ跡や小じわ、毛穴の開きといった肌の質感を改善するのに適しています。施術後は赤みや軽い皮むけが生じることがありますが、数日で回復が早くダウンタイムは短いです。
ピコフラクショナルは、肌の奥深くにまで効果を届けられるため、エイジングケアや総合的な肌質改善を目指す方におすすめです。
【ピコフラクショナルの特徴例】
引用:https://aoki-tsuyoshi.com/opinfo/skincare/picolaser/
ピコフラクショナルの特徴 |
---|
・点状レーザー照射で肌の奥深くに微細な穴をあける ・ダウンタイムは非常に短い ・ニキビ跡や小じわ、毛穴の開き、肌質改善に有効 |
【ピコレーザー施術③】ピコスポット
ピコスポットは、高出力のレーザーを特定のターゲットにピンポイントで照射する治療法です。高いエネルギーで色素を細かく破壊し、体内の自然な代謝によって排出される仕組みです。
主に頑固なシミやそばかす、またタトゥーやアートメイクの除去などに効果があります。ピコスポットは即効性が高いため、少ない回数で効果が見られやすいこともメリットです。
また、ピンポイント照射のため、周囲の健康な組織へのダメージを最小限に抑えることができます。
ピコトーニングやピコフラクショナルで取れなかったものまで除去できることが多いです。
【ピコスポットの特徴例】
引用:https://aoki-tsuyoshi.com/opinfo/skincare/picolaser/
ピコスポットの特徴 |
---|
・3つの中で最も高出力でピンポイント ・ダウンタイムは短く周囲へのダメージも少ない ・頑固なシミやそばかす、タトゥーやアートメイクなどの除去に有効 |

ピコレーザーの中でダウンタイムは違うの?ピコトーニング・ピコフラクショナル・ピコスポットを比較
同じピコレーザーの中でも、照射モードが異なれば、ダウンタイムも違ってきます。ピコレーザー自体は最初に述べたように、従来のレーザーに比べて肌や組織への負担が少なく、痛みやダウンタイムが少ないのが特徴です。
その中でも3つの照射モードで、あえてダウンタイムの順を付けるならば、ダウンタイムの短いほうから、
ピコトーニング < ピコフラクショナル < ピコスポット |
---|
となります。
ダウンタイムの違いを細かく比較すると以下のようになります。
ピコトーニング
- ダウンタイムはほとんどなし
- 直後は赤みやかゆみを生じることもあるが当日中に治まる
- 脂っこい食事
- 当日からメイク可能
ピコフラクショナル
- ダウンタイムは数日~1週間
- 主な症状:赤み・痛み・内出血・かさぶた・肌のざらつき
- 赤み・痛み・内出血が生じるが1〜2日程度で治まる
- 肌のざらつきが1週間程度続くことがある
ピコスポット
- ダウンタイムは1週間~2週間
- 主な症状:赤み・痛み・熱感・内出血・色素沈着・かさぶた
- 赤みや内出血が生じることがあるが数日で治まる
- 薄いかさぶたができることがあるが数日~1週間程度で自然に剥がれ落ちる
どの照射モードにおいても、照射直後から医師の注意事項を守り、アフターケアを徹底してダウンタイムが長くならないようにしましょう。
ピコレーザーのダウンタイムについてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。
ピコレーザーの中で値段相場は違うの?ピコトーニング・ピコフラクショナル・ピコスポットを比較
ピコレーザーの中で、ピコトーニング・ピコフラクショナル・ピコスポットの値段の違いはあるのでしょうか。
3つの施術価格帯は以下のようです。
ピコトーニング | ピコフラクショナル | ピコスポット |
---|---|---|
【全顔】 | 15,000円〜40,000円 平均:20,000円 | 20,000円〜50,000円 平均:30,000円 |
【5回】 | 70,000円〜100,000円 | 90,000円〜130,000円 |
【5mmまで】 | 5,000円〜10,000円 | |
【20mmまで】 | 20,000円〜40,000円 |
ピコトーニングとピコフラクショナルを比べると、若干ピコトーニングの方が低価格となっています。どちらも複数回の施術が推奨されていますので、継続するつもりならば5回コースでの契約がおすすめです。
ピコスポットは、ピンポイントにターゲットに照射するため、大きさによって値段が変わります。最小範囲で1回5,000円程度から照射できると考えておきましょう。ターゲットとなる色素の濃さによって必要施術回数が異なります。
なお、美容目的でのピコレーザー施術は保険適応外(自費)ですが、一部のあざに対しては保険対応になります。気になる方は医師に相談してください。
ピコレーザーの値段相場についてついてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。
ピコトーニングの値段相場についてついてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。
チェックポイントCHECK POINT
どのレーザーが適しているか
ピコレーザーは肌悩みでどのレーザーが適しているかが変わります。どのレーザーが効果があるのか、しっかり見極めましょう。また、シミ取り放題メニューもあるので、自分に合ったプランを上手に選びましょう。
ピコレーザー・ピコトーニングで効果が欲しい!失敗しないクリニックの選び方4選をご紹介
ピコトーニングなどのピコレーザーを受ける際、失敗しないでしっかり効果を得るためのクリニックの選び方4選を紹介します。
【クリニックの選び方①】自分の肌悩みに合ったピコレーザーのあるクリニックを選ぶ
ピコレーザーは種類によって効果が異なるため、自分の肌悩みに合ったピコレーザーのあるクリニックを選ぶことが重要です。
例えば、くすみやシミの改善を目指す場合はピコトーニングが適しており、毛穴や肌の質感改善にはピコフラクショナル、特定のシミや色素沈着にはピコスポットが効果的です。
クリニックごとに導入している機器や得意分野が異なるため、治療前にしっかり確認しましょう。
【クリニックの選び方②】カウンセリングのしっかりしたクリニックを選ぶ
カウンセリングのしっかりしたクリニックを選ぶことも、成功につながります。
ピコレーザー治療は、施術の種類によって得られる効果が大きく異なります。そのため、施術前のカウンセリングが非常に重要です。
ピコトーニングやピコフラクショナル、ピコスポットといった治療法の違いを丁寧に説明し、患者一人ひとりの肌状態や悩みに合わせて治療プランを提案してくれるクリニックを選びましょう。
また、不安や疑問点をしっかり解消できるかもポイントです。信頼できるカウンセリングが受けられるクリニックは、治療結果も満足できると思います。
【クリニックの選び方③】経験豊富なクリニックを選ぶ
ピコレーザーで失敗しないためには、経験豊富な医師やスタッフが在籍するクリニックを選ぶことが重要です。
肌質や悩みは個人差があるため、豊富な症例実績があるクリニックであれば、より適切な施術を受けることが期待できます。
また、経験が豊富な医師や施術者は、肌への負担を最小限に抑えながら高い効果を引き出す技術を持っています。公式サイトや口コミで、医師の経歴や治療実績を確認しましょう。
【クリニックの選び方④】アフターケアの充実したクリニックを選ぶ
アフターケアの充実したクリニックを選ぶことも、クリニック選びのポイントです。ピコレーザー治療後の肌はデリケートな状態になるため、適切なアフターケアが必要になります。
施術後の保湿ケアや紫外線対策のアドバイスをしっかりしてくれて、再診サービスが整っているクリニックを選びましょう。また、治療後に起こりうる肌トラブルや色素沈着への対処をしっかりサポートしてくれるかも重要です。
アフターケアが充実しているクリニックは、治療効果を持続させるだけでなく、施術や通院に対する安心感も得られます。
ピコレーザー・ピコトーニングに関してよくある質問3選に回答
最後にピコレーザー・ピコトーニングに関してよくある3つの質問に回答します。効率よく美肌を目指すために参考にしてください。
ピコトーニングはピコレーザー施術の1種!ピコレーザーには他にも種類があるので自分の肌悩みに合わせて選ぼう
ピコトーニングは、ピコレーザーを使った施術の一つで、主にくすみやシミの改善、肌全体のトーンアップに効果的です。
ピコレーザーには他にも種類があり、たとえば毛穴や肌質の改善にはピコフラクショナル、濃いシミやタトゥー除去にはピコスポットが効果を発揮します。
それぞれの施術には特徴があり、肌悩みによって適した治療法が異なります。クリニックのカウンセリングを活用し、自分に最適なピコレーザー治療を選び、理想の肌を目指しましょう。
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